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タクシーも一般車も無事故で!秋の全国交通安全運動開始

タクシーも一般車も無事故で!秋の全国交通安全運動開始

タクシーのニュースを閲覧すると、圧倒的に多いニュース内容がどうしてもあります。
それはどのような内容だと思いますか?

正解は「事故」に関するトピックスです。
大なり小なり、いたたまれない内容であったりと、それらはどうしても目立ってしまいがちですが、約6000万台前後ある国内の乗用車と2000万台前後の商用車を合計してもタクシーの事故はどうしても法人の括りがある手前、注目がされがちです。

加えてお客様を乗せているケースも多いとなれば尚更であると思います。しかし、未然に防ぐには一般の乗用車と同じく「交通ルールを遵守する」こと…これが最低限守られて安全に走行できていれば少なくとも加害性のある事故は防げるはずです。

今回は、いよいよ間近に迫った交通安全に関する全国的行事の話題です。

タクシーも一般車も無事故で!秋の全国交通安全運動開始

日本国内では、全国規模で9月21日から「秋の交通安全運動」期間に入ります。

運動の推進項目は、子供と高齢者を始めとする歩行者の安全確保から始まり、夕暮れ時と夜間の歩行者事故等の防止及び飲酒運転の根絶、そして自転車の交通ルール遵守の徹底などが挙げられています。

「運転」を仕事とするタクシー業界も当然重要な運動と位置しており、通常以上に安全を遵守すべく、運行を行っています。

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「秋の全国交通安全運動」って?

車を運転する方なら比較的によく耳にするこのフレーズ。
イメージとしては…『取り締まりが厳しい』というのが多く抱く懸念ではないでしょうか。

では、実際はどういったもので、タクシーにはどのような影響があるのでしょうか。

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毎年4月(春)と9月(秋)に開催

「全国交通安全運動」は毎年4月(春)と9月(秋)に全国で実施されております。

歴史は意外にも古く、1948年までさかのぼります。当時の警察庁の前身である「国家地方警察本部」によって全国交通安全週間実施要綱に基づいて実施されたのが始まりです。

実施の背景は戦後、交通事故の増加が顕著であったことから国民に対し何かしらの対策を講じなくてはいけなくなったことが伺えます。
戦時中は情勢の関係で自動車事故そのものが減少していたこともあり、以降モータリゼーションの波が押し寄せ、マイカーブームとなる中で全国規模の交通安全運動の働きかけは必然の動きであったと言えましょう。

また、春・秋の分散で実施されるようになったのは1952年からです。その後は日本政府も重要施策として『交通事故防止対策本部』を1955年に設立。
さらに東京オリンピック直前の1962年には『内閣府交通対策本部』が中心となり実施要項が定められるようになりました。

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主な目的と期間

上記のように、交通安全運動は内閣府が定める推進要綱となっており、交通ルールの順守によって事故防止の徹底を図ることが目的となっております。

▼全国交通安全運動推進要綱『目的』
本運動は,広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り,交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに,国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより,交通事故防止の徹底を図ることを目的とする。
【内閣府『令和4年秋の全国交通安全運動推進要綱』より抜粋】

秋の交通安全運動の期間は2022年9月21日~9月30日となっております。
また、これとは別に「交通事故死ゼロを目指す日」が2022年9月30日に制定されています。

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多くの行政や法人が主催・協賛

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秋の交通安全運動には多くの行政や法人が主催に名を連ねています。

内閣府・警察庁をはじめ総務省、法務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、防衛省、都道府県、市区町村、独立行政法人自動車技術総合機構、独立行政法人自動車事故対策機構、独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構、自動車安全運転センター、軽自動車検査協会、一般財団法人全日本交通安全協会、公益財団法人日本道路交通情報センター、一般社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会、一般社団法人日本二輪車普及安全協会、一般社団法人日本自動車連盟、公益社団法人日本バス協会、公益社団法人全日本トラック協会,そして一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会となっております。

また、協賛団体は154団体にものぼります。
民放テレビ・ラジオ放送局各社、新聞社各社、学校関連、高速道路、JR各社など多くの団体が協賛をしている中で、一般社団法人全国個人タクシー協会も協賛団体に名を連ねています。

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タクシードライバーの心得


交通安全運動期間はタクシードライバー、そしてタクシー事業者も非常に気が引き締まる時期です。
…と言いましても「二種旅客業」ですので等しく常に引き締まっていなくてはいけません。

ベテランドライバーであれば、「大丈夫」という疑心暗鬼や慢心が隙を作ってしまいがちです。
新人ドライバーであれば、コツコツと覚える中でイレギュラーな対応に追われてしまうことも仕事ですから発生するかもしれません。
そんな時に焦ってしまい、事故に遭遇してしまうといった事案が発生しがちです。

とかくこれはタクシードライバーに限らず、車を運転するドライバーすべてに言えることですが、この時期は特に季節の変わり目のため、夕方には一気に日の入りが早くなります。

加えて連休になれば普段運転をしない方が大挙としてハンドルを握りますので、交通ルールと環境のサイクルを考えれば、安全に運転するために冷静かつ、環境の変化に対応できるようにすることが大切と言えましょう。

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各地のタクシー会社で「交通安全」運動

タクシー業界は「車を運転し、お客様を目的地までお届けする旅客業」ですので、自ずと交通安全の遵守は必須項目ですが、やはり交通安全運動の期間となると業界内もピリピリはするようです。

 

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岡山県では交通安全啓発ラッピングタクシー走行開始

岡山県岡山市では9月7日より、交通ルールがラッピングされたタクシー車両の運行が始まっております。ラッピングタクシーを走行しているのは地元岡山県の「岡山交通」です。

中国・四国地方では売上トップを誇る両備グループのタクシー事業者で、地域住民の中でも「サービスの良い両備のイエロータクシー」として認知度が高いタクシーなだけに、注目度が大きくなっています。

https://twitter.com/ryobitaxicenter/status/1567423204066729985?cxt=HHwWgoDRsa_GzcArAAAA

2023年9月末まで岡山市内を中心に、13台のラッピングタクシー車両が運行されることになっています。

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交通安全キャラクターが注意呼びかけ

ラッピングタクシーには地元、岡山南警察署の交通安全キャラクター「横断歩道マン」「横断歩道レディ」が描かれており、交通安全啓発を促しています。

岡山県内では今年に入り、9月6日の時点で交通事故で50人の方が死亡しており、2021年と比較しても20人の増加という現状がありました。

https://twitter.com/okayama_police/status/1567754733418430466?cxt=HHwWhIC-xfWn5MErAAAA

また、今回の企画そのものは岡山南警察署や岡山市内の警備会社などが行っており、タクシーを利用されるお客様にはキャラクターがデザインされたシールや夜光反射材が配布されるとのことです。

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これから~Opinion~

タクシー車両の台数は事業者数の垣根を超えて全国約20万台近く存在しますが、そこに人と人が携わっている以上、事故という事案がどうしても発生してしまいがちであることは否定できません。

ですが、一般の乗用車の免許と等しく、少なくとも「安全に交通ルールを順守」さえすれば交通事故は防ぐことは可能です。
もちろん、タクシー事業者各社では万が一の事故が起きた際、タクシードライバーを守る「事故保障制度」というものがありますが、それでも事故は起こさない事が至極当然です。

交通ルールの啓発運動など、タクシー業界だけでは対応が難しいケースは今回の岡山県のように「警察」と「警備会社」との連携で地域住民の皆様に広く呼びかけていくというスタンスは一見、草の根運動のように見えますが、非常に大きな力を働くのではないかと思います。

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