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タクシー運転手の悩み…結構大事な『トイレ休憩』のあれこれ♪
タクシー運転手に興味がある方、もしくは転職を考えている方の中には「長時間運転ってトイレどうしてるの?」という疑問を持った方が非常に多いのではないでしょうか?
タクシー運転手の業務は当然、クルマを運転する訳ですので屋外での勤務が中心です。
全国津々浦々…いや人間である以上は万国共通の話題~課題(ラップ調笑)、のテーマでありましょう。
今回はタクシー運転手の「休憩」や「トイレの不安」について実情を解説します。

意外と知られていない?タクシー運転手の「休憩」と「トイレ問題」
タクシー運転手は営業中、「次の休憩はいつ取れるのか?」「お客様を乗せたままではトイレに行けない」「人目が気になる場所ばかりで落ち着かない」などといった状況下で勤務をしています。
しかし実際はと言いますと…多くのタクシー運転手がトイレ休憩のタイミングや場所を実際には工夫しながら快適な休憩を確保しています。

タクシー運転手は原則的に休憩のタイミングを自分でコントロールできます。
タクシーが回送状態であればトイレ休憩のタイミングは自由に選べます。
もちろん交通量や乗車状況によってタイミングを見計らう必要はありますが、「全く休めない」「トイレに行けない」というわけではありませんのでご安心くださいね。
タクシー運転手がよく利用する「トイレスペース」一覧
ここではタクシー運転手がよく利用する「トイレスペース」をまとめてみました。(NGの場所もあり)
1:コンビニ:圧倒的に利用率が高い。駐車も一時的なら許容されやすいでしょう。
2:公共施設:昨今では広くて清潔なトイレが多く、利用しやすいことでも知られています。
3;ファミレスやファーストフード店:あくまでも食事ついでに利用可能というのが条件です。
4:ホテルや商業施設の地下駐車場内トイレ:都心部に多いケース。綺麗な場所を求めたいのであればおすすめです。
5:会社の営業所・車庫に戻って利用:勤務中に定期的に立ち寄るケースもあります。一番安パイです。
6:LPガススタンド、もしくは洗車場・ガソリンスタンドなど:多くがトイレを併設しています。
7:高速道路のSA・PAなど:高速道路を利用時、帰りなどに休憩を兼ねて使う事が多いです。
▼NGの場所
1:一般の民家:いきなりインターホンを押して「トイレ貸してください」は絶対NG。最悪警察に行く事になります。
2:乗車されたお客様宅:苦情やトラブルにもなりますので、お客様がOKと仰られても絶対にやめましょう。
3:マンションの共有スペース内:一般的に居住者および関係者だけが利用可能のため、送迎時でもNG。
4;オフィスビル:関係者以外は使用禁止のケースがほとんどです。
5:駅構内:改札外であれば可能ですが、中の場合は入場券を購入しないと入れません(原則)。
6:トイレ以外の場所:言語道断です。タクシー運転手個人はおろか、業界全体のイメージにも影響が出ます
利用時はマナーを守ること
タクシー運転手というよりも、人間として当然の行為ですが、トイレを利用する際はマナーを守りましょう。
特に外部のトイレは公共の場所ですので、他の方が利用します。次の人が気持ちよく使えるようにすることは言わずもがな常識でもあります。
利用の際は、駐車場所に配慮し、コンビニ等の施設である場合は無断使用はせず一声かけること。
そして買い物ついでに利用することです。また、念のためにお伝えしますが…清潔に使いましょう。

タクシー業界全体のイメージアップにもつながりますよ。
トイレ問題を“軽減したい”現役タクシー運転手の工夫
では実際にどのようにして「トイレ問題」をタクシー運転手は軽減しているのでしょうか?
ここでは現役タクシー運転手である筆者カケルがその実態をお伝えします。
(決して汚い話ではなく、運転する人間であれば老若男女問わず誰しもがぶつかるところですよ。)
飲み物の取り方を調整
タクシー乗務中は、水分の接種が欠かせません(一部タクシー事業者は車内での水分補給を禁止しているケースもありますが…)。
しかしながら接種の頻度もガブガブ飲むのではなく、少しずつ接種していくことが大切です。
タクシーの車内は意外と水分を持っていかれますので特に夏場はいくら車内が涼しくても、気が付いたら脱水症状の兆候が表れて乗務が出来なくなり、そのまま志半ばで早退…なんてことも珍しくありません。
理想は常温が良いとはされていますが、冷たいと気持ちいいですよね。
その気持ちはとてもわかりますし、筆者も無理に常温を購入しろとは言いません。
その理由は、どのみちタクシー車内に飲み物を置いておけばいずれ常温になりますのでそこまで問題にはならない事案かと思います。
但し、飲み物の種類は要注意です!
カフェインが含まれる利尿作用のあるコーヒーやお茶を控えめにしましょう。
(飲んではいけないという訳では全然ありません!)
2. ルート選定で「トイレ休憩ポイント」を確保
営業時にもし特定のエリアで営業するのであれば、近隣のトイレを把握しておくのは絶対に必要なことです。
よく走るルートや、営業でお客様が乗降した先々で「この近くのあの辺に…たしかトイレあったよな?」という塩梅で、記憶しておくことを強くお勧めします。
また、穴場スポットを運転手同士で共有することもありますし、特に新人ドライバーの皆さんは同乗指導の研修で必ず先輩が教えてくれますのでご安心ください笑。
無理をしないこと
実はトイレを「無理して我慢する」ことが事故やトラブルの原因になり得ます。
タクシー会社としても、ドライバーには休憩をしっかり取るよう指導していますし、トイレは少しでも「行っておいた方がいいかな」と思ったら迷わず勇気をもって「回送」にしてトイレに行きましょう。
もし、空車でトイレを探している最中、お客様から乗車意思を表示されたら無条件で営業をしなくてはならなくなります。
ですので「乗車拒否」や「接客不良」などのトラブルにならないためにも、絶対に無理をしないで体の生理現象に正直になってください。
隔日勤務では“3時間以上の休憩”が義務化
タクシー業界では、1勤務20時間前後の「隔日勤務」が主流です。
その間には3時間以上の休憩が法令で義務づけられており、仮眠や食事も含めてしっかり休む体制が整っています。
営業中に休憩とは別に「トイレに行きたい」と言った場合は、ここで言う「以上」に入りますので躊躇う事なく行く事ができますよ。

タクシー運転手は身体が資本の仕事だからこそ、事業者側もきちんと休ませる文化があります。
最近は女性専用トイレや更衣室完備の会社も
昨今は女性のタクシー運転手も増えてきました。
タクシー事業者でも女性専用設備を積極的に導入する動きがこの10年で増加しています。
トイレのみならず、更衣室、パウダールーム、休憩室などがその例です。
さらには、タクシー営業中に躊躇うことなく安心して利用していただくことを目的に、女性タクシー運転手向けにカーディーラーでもトイレを貸出しているケースもありますよ。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
タクシー運転手という仕事は、外での業務が圧倒的に多いことからこれからタクシー運転手に転職をされる方、或いは検討されている方にとって「トイレ休憩はどうするの?」と不安になる事もあるかもしれません。
しかしふたを開けてみると、実際には多くのタクシー運転手が自分のペースで休憩を取り、トイレも工夫しながら快適に働いているのが事実です。
そして、休憩ポイントやトイレの場所の把握、さらに設備が充実したタクシー会社を選べば、その不安はほとんど解消できると言っても過言ではありません。
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