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千葉県館山市がバス・タクシー補助制度でコロナ対策を実施

新型コロナの収束…国内は3度目の緊急事態宣言が発令。もしくは隣県にもまん延防止等重点措置が発令され、諮問委員会でもWHOでも「この時期に収まります」という明確な答えは未だもってありません。

100年に一度、世界的なウイルスが流行するのは偶然でしょうか…ペストの流行は1720年、コレラの流行が1820年、スペイン風邪の流行が1920年、そして新型コロナウイルスの流行が2020年から。
つまり我々は歴史の真っ只中を生きているのです。

バス・タクシー・鉄道など、公共交通機関は災害等含め、今回のコロナ禍でも比較的先陣を切っての対策をしておりますが、大都市圏と比較して新型コロナウイルス感染が少ない地方都市での対策はどうなっているのでしょうか?

今回は東京都のお隣千葉県。それも房総半島南端に位置する館山市で行っているコロナ対策をお伝えします。

千葉県館山市がバス・タクシー補助制度でコロナ対策を実施

千葉県館山市のバス・タクシーの公共交通事業者各社は、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化した公共交通事業者を対象に、館山市が昨年度創設した「公共交通事業者支援補助金」を利用し、新型コロナウイルス感染防止対策を進めています。
お客様に安心して公共交通機関を利用いただきたい狙いがあります。

主な内容

▼各公共交通事業者では、感染防止に向け以下様々な取組を行っています。

◆取組の一例 ※事業者により、取組内容が異なる場合があります。
(館山市より抜粋)

【▼消毒作業の実施】
・車内(手すり等)の消毒
・抗菌・抗ウイルス加工(タクシー)
【▼適切な空調管理】
・換気扇常時運転又は窓開け等による外気導入の実施
【▼飛沫感染防止対策】
・運転席付近にビニールカーテンの設置(バス・タクシー)
・運転席付近の座席使用制限(バス)
【▼利用者向けの感染防止対策】
・車内や館山駅バス乗り場・待合所への消毒液設置
【▼乗務員ほかスタッフの感染防止対策】
・乗務員ほかスタッフのマスク着用
・勤務前の検温実施
・手洗い、うがい等の徹底

また、新型コロナウイルス感染防止の支援に対してはこの度163万円が活用されたとのことです。
感染予防に関しては最大40万円を補助しました。

地元バス・タクシー共に対策強化

また、JRバス関東・日東バスのバスの事業者2社では、バス発着の待合所等に消毒液の足踏みスタンド、検温モニターを設置。車内の対策としては、空気活性化装置の配置と、飛沫感染防止の観点から会話抑制の協力を呼び掛ける「黙乗ステッカー」を制作し、車内に掲示をしています。

館山市の担当者は「バス・タクシー等の交通事業者各社には十分なコロナ対策を実施してもらっていますので、ぜひともお出掛けの際は安心して公共交通機関を利用してもらいたい」と呼び掛けています。

マイカー文化の多い地方でもタクシー

かの里見八犬伝の舞台でもおなじみ、千葉県の南端に位置する館山市は東京都の都心からも約80km離れており、温かい気候を生かした野菜・フルーツの栽培が盛んな南房総の観光都市です。

そして地理的にどうしても「1家に1台」どころか、「成人1人に1台」というほどのマイカー率の高い地域ではあります。

ですが、タクシーが今まで以上に活躍の場を広げる可能性もあります。
感染防止対策を施したタクシーは全国的に常識となってきましたが、この運用が大きく脚光を浴びるのは「通常のタクシー営業」だけではなく、「新型コロナウイルスに感染した患者・或いは感染の疑いのある患者を病院や隔離施設まで送迎する役割」であったり、「ワクチン接種までの会場への足」となるからです。

なかなかマイカーでは感染防止対策というのは難しいもの。
タクシーであれば、換気はもちろん、飛沫防止シートや消毒など徹底がされているのでお客様も働くタクシードライバーも安心です。
これは全国的にも共通で言えることです。

これから~Opinion~

街では自粛疲れの波が押し寄せ、緊急事態宣言などどこ吹く風…。コロナ対策は業種問わず「喫緊の課題」から、「避けられない」現象となっています。

それは首都圏だけではなく、地方の街でも同じです。おそらく、ただ補助制度や給付金等を指をしゃぶって待っているような企業は、コロナ収束後に生き残ることは不可能と断言できるでしょう。

タクシードライバーだけではなく、多くの企業で働く方々が草の根・BtoB関係なく、今この苦しい時代に生み出した対策や施策こそが、新型コロナウイルス収束後の未来への意識を左右すると言っても過言ではありません。

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