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タクシー会社が面接採用で重視する内容とは?

タクシー会社が面接採用で重視する内容とは?
カケル
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この記事を書いた人:『転職道.com』の転職相談スタッフ・『タクシーハローワーク(TSJ)』では職業紹介管理者としてタクシー求人コンサルタントを7年従事したのち、東京特別区地理試験・法令試験取得者/二種免許保持。数々のタクシー企業担当者との取材や求職者との会話で最新の情報を記事化しています。自らも地理試験・法令試験・二種免許を保持し都内タクシードライバーとして勤務もしているまさに『二刀流』です。タクシーバイト企画当時もJPN TAXI及びクラウンで史上最速の平日&週末の両日連続で営収10万円を5度達成!現在では特別区売れっ子タクシー運転手としても活躍中。

タクシー会社が面接採用で重視する内容とは?

タクシー運転手は、未経験・中途転職者が多い職種です。

新卒採用が少ない分、面接での印象・応対力・伝え方が合否を大きく左右します。
履歴書は通過したものの、肝心な面接で不採用になってしまう方も少なくありません。

今回はタクシー会社の採用担当が面接で何を重視しているか、応募者が注意すべき点、アピールすると好印象になるポイント・さらにはやってはいけないNG事項まで解説します。

カケル
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「現任でタクシー運転手に転職したい」「未経験からタクシー運転手を目指す」という方に向けた内容です。

タクシー会社が採用で重視するポイント

タクシー会社は面接で重視するのは「どんな人材か」を総合的に見ています。
キャリア云々よりも総合的に『お人柄』が大切となるのです。

とくにタクシー事業者では採用の際、以下のポイントはとても重視しています。

安全運転への意識

タクシーは「人を安全に運ぶ仕事」です。

面接官はまず 安全第一の姿勢があるか を見ています。
交通ルール・マナーへの意識、これまでの運転経験、事故歴の有無は必ず質問されます。

ここは絶対にふざける場所でもなく、笑いが必要な場所ではありませんので誠実さや安全運転への高い意識と責任感が求められます。

カケル
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過去の例を挙げましょう。

面接の際に違反歴を問われた求職者の方が経歴を正直にお伝えはしたのですが、『相手が悪かった』の一点張りであり、当人に反省の色がなく…そこが不採用の理由であったという事があります。

事故違反は様々な因果要因があってしますが、ハンドルを握る以上は安全運転という意識を持たない運転手はプロになっても危ないというのが、業界共通の考えでしょう。

また、選考に進む際は『運転経歴証明書』及び、『運転記録証明書』の提出を必ず求められますので絶対に運転経歴に関する虚偽の申告はNGです。(取り繕ってもバレます。)

接客力・コミュニケーション能力

タクシー運転手は運送業であると同時にれっきとした“接客業”です。

お客様と短時間でも会話が発生するため、 丁寧な対応・明るさ・礼儀正しさが重視されます。

面接では、挨拶・受け答えの仕方・礼儀がそのまま評価対象になります。
声のトーンや表情、質問に対する応対の速さ・正確さもポイントとなりましょう。

カケル
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採用担当の方は場合によっては『ワザと』馴れ馴れしくフランクに対応してくるケースがあります。

つい調子が良くなって乗ってしまう方もいるようですが、これは実際に業務してお客様に失礼がないかどうか試している節が非常に強いので、面接は面接でしっかりと割り切りましょう。

生活リズムと健康管理

タクシー運転手の勤務形態は通常のお仕事に比べると独特で、隔日勤務をメインとした長時間の乗務が発生する職種です。

そうは言いましても、タクシー運転手の仕事は1ヶ月の間に出社(乗務)するのは11〜13乗務で、翌日は必ずお休み(明番)です。慣れれば好きな時間がかなり取れて自由度も他の仕事に比べて圧倒的に高く、おまけに安定的に収入も得られるのです。

だからこそ面接の際は「この人は体力的に問題ないか」「健康管理が出来るか」を見ています。

タクシー運転手が体を使うことはせいぜいトランクサービス程度ですが、それでも長時間座って運転することは楽と思われがちですが、体のメンテナンスがとても大切になります。

注)面接の際には健康状態や体調の自己管理方法、既往歴なども質問されることがあります。

真面目さ・継続力

タクシー運転手は座り仕事であると同時に、孤独な営業が多い仕事でもあります。

コツコツとした継続力や、黙々と仕事に向き合える真面目さは、採用評価にも直結しますよ。
前職の退職理由や転職活動の志望動機を整理して伝えられる人は評価が高いです。

カケル
カケル
『運転が好き』『1人で仕事ができる』『自由度が高い』のが理想とするのであれば、タクシー運転手という仕事はとてもマッチしていると思いますよ!

過去にもし、何か事情があった場合でも後々になって発覚して大きなトラブルとならないためにも、懸念事項は面接の際に正直にお伝えしましょう。

営業意識・売上に対する考え方

歩合制で稼げるタクシーでは、「売上をどう伸ばすか」「営業意欲があるか」も重要視されます。

休憩時間に関しては、隔日勤務の場合は3時間としていますが、売上を上げたいからと言って休まないで仕事をする事は絶対NGです。
(だからと言って…休み過ぎても就業放棄に該当する可能性があるためNGです。)

また、タクシー経験者の方に多い考え方ですが『前営業所では売上をトップクラスでした!』と自己PRをされてこられるケースがありますが、タクシー事業者が一番重視されるのは『安全運転への意識』、『接客対応』から繋がる『お人柄』です。
売上が高いのは良い事ですが、いくら売上が高くても運転や勤務状況などの素行が悪い様子であれば経験則上…厳しい結果となるケースが多いです。

面接で「やってはいけないNG行動」

ここでは面接において「やってはいけないNG行動」をまとめました。
当然ですが面接でふさわしくない行動は採用確率を大きく下げます。

以下は特に注意すべきNG行動です。

遅刻・無断キャンセル

当たり前ですが、正当な理由が無しでの面接への遅刻・連絡なしでキャンセルは絶対NGです。

時間厳守はタクシー運転手の基本でもあります。
普段からギリギリに行動する事が多い場合は、多く見積もっても1時間前行動を心がけてみましょう。

相応しくない服装

面接当日はスーツや清潔感のある服装が望まれます。

ただしキャリアの関係で今までスーツを着用して仕事をした事がなく、スーツを持ち合わせていない方も中にはいらっしゃいます。その場合は必ずタクシー事業者に事前に相談しましょう。
多くの場合は「準ずる服装」もしくは「過度には出てないモノトーンもしくはそれに近い服装」「襟付きのシャツ」という形式になると思います。

ラフすぎる格好・シワのある服・派手すぎるアクセサリーは印象を悪くしますので控えましょう。

カケル
カケル
過去のNG例として…スーツでしたが生地のお色味が大変派手だった方、そして相談無しに私服…しかもなんと迷彩服だったというケースがあります。

流石にTPOは遵守しましょう。

否定的な話題・ネガティブな発言

これは意外とあるある…やってしまいがちなので注意が必要です。

否定的な話題やネガティブな発言は面接の際にどストレートに伝えるのは御法度です。

例えば「前職が嫌でイヤで…」「人間関係が嫌でイヤで…」といった件はもちろんNG!

採用担当は「この人は環境のせいでまたすぐ辞めるのでは」と評価する可能性があります。

もしそうだとしても、心に留めるか、もしくは面接時に前職の退職理由をどうしても聞かれたら言い回しを変えるなど工夫を必ずしましょう。

質問に答えない

面接担当の質問は意図を汲んで的確に回答しましょう。

「よくわからない」「考えてません」は印象が良くありません。
さらに空白の時間もよくありません。

しっかりと、そして聞こえるようにハキハキと正直に答える事を心がけましょう。

履歴書・職務経歴書の準備

面接に進むには、履歴書・職務経歴書の書き方も重要です。

タクシー事業者の面接時は職務経歴書を提出するケースはあまり多くありませんが、中には提出を求められる事もあります。

また、基本はPC制作で問題ありませんが、ごく稀に『手書きのみ受付』というタクシー事業者もありますので面接の際や書類選考時に確認しましょう。

志望動機は具体的に

当然ですが「志望動機」は具体的に、明確に記載しましょう。

ただし、盛って嘘を書いたりしますと後々自分を苦しめるだけなので書くのは控えましょう。(例:『昔からタクシー運転手になりたかった』など…)

さらに求人票を見ての応募でよくありがちなのが志望動機で「稼げそうだから」とだけ明記してある点です。
これは流石に志望動機としては弱いです。

接客業を経験した方であれば『人と接することが好き』『接客業の経験あり』をアピールできますし、逆に技術系の方であれば『安全面に気をつける』点をアピールするのが良いでしょう。

カケル
カケル
タクシーでは安全運転と丁寧な接客でお客様に安心感を提供したいです!

また、接客経験や運転歴、資格、コミュニケーション力などは具体例で裏付けると効果が高いです。

面接当日の準備&流れ

当日の面接では、以下の準備と心構えが大切です。

準備は何事にも大切なルーティンですからね!

事前準備:会社情報の下調べ

応募先のタクシー会社名・事業所・営業エリア・さらには配車アプリ対応状況などを把握しておきましょう。
近年、配車アプリの有無及び種類の選定はタクシー運転手に転職する上で避けて通れない重要な要素となっています。

タクシー業界のことも、隅々までとは言わないまでも少し調べておくと良いかもしれません。

カケル
カケル
なぜ、『少し調べておく』くらいが丁度良いかと言いますと…もちろん熱意としては良いと思います。

しかし調べに調べまくって、転職相談や説明会関連を何社も受けたりした方のほとんどは情報収集燃え尽き症候群になって結局タクシー転職に至らないというケースがほとんどだったからです。

面接時の自己紹介の練習

採用担当の方が面接室に入られましたら起立をしましょう。

そして名刺を差し出されたら机の前に来て『頂戴いたします。本日はよろしくお願いします!』と一礼して始めます。

※この時間違っても在籍中の会社やフリーランスの名刺を渡さないようにしましょう。ここは面接です。商談ではありません。

その後短く丁寧に、「名前」「経歴」「志望動機」「長所など」を伝えられるようにしておきましょう。

■よくある質問テンプレ
・タクシー運転手を志望した理由
・あなたの長所(短所はどうしても聞かれたら答えても良いが、必ず〆は努力する旨を伝える)
・安全運転・法令遵守についての考え
・長期で勤務可能有無
など…

まとめ

いかがでしたでしょうか?

タクシー転職の面接で重視されるのは、「安全運転・接客力・継続力・仕事への意欲」です。
「キャリア」でも「売上実績(経験者)」でもなく、また「運転ができる」「稼げるから応募した」という理由だけでもありません。

・プロドライバーとして活躍するために大切な『お客様第一』の姿勢
・法令遵守・安全運転への意識
・具体的な接客経験の有無(未経験でも可能)
・隔日勤務などの働き方への対応力
・健康管理への意識

こうした点をしっかり伝えられる人がタクシー運転手に比較的採用されやすくなりますよ。

タクシー業界は、「人を運ぶ仕事」という社会的価値が高く、安定した収入・歩合制で高収入も狙える職種です。
転職の際は面接のコツを押さえて、あなたの強みをしっかり伝えられるように準備していきましょう。

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