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タクシー配車アプリ「S.RIDE」が「Yahoo!MAP」アプリと提携。

タクシー配車アプリ「S.RIDE」が「Yahoo!MAP」アプリと提携。

スマホが普及して10年以上が経ち、アプリケーションの普及も同時に進行しています。
生活のお役立ちアプリはカレンダー機能、Youtube、SNS、天気予報…様々あるかと思います。

その中でもこの数年でようやく交通系アプリも普及し出しました。
正確にいえば大昔からあったのですが活用しているユーザーが少なかったり、知名度が低かったというのが実際のところ。

今回は近年爆発的な普及を遂げている『タクシー配車アプリ』と、生活に欠かせない『とあるアプリ』とのタックという話題です!

タクシー配車アプリ「S.RIDE」が「Yahoo!MAP」アプリと提携。

タクシー配車アプリ大手『S.RIDE』は、2023年4月19日より国内最大手ポータルサイト「Yahoo!Japan」でおなじみのヤフー株式会社と連携し、無料で地図検索が利用できるアプリ「Yahoo! MAP」とタクシー配車アプリ 『S.RIDE』の“アプリ連携”を開始しました。

【ニュース】タクシーアプリ『S.RIDE』が過去最多の月間配車回数記録

国内大手タクシー配車アプリと国内大手ポータルサイトの検索地図アプリの提携で、ユーザーの移動時にタクシーを利用しやすくする方程式が出来上がった形となります。

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検索画面に「S.RIDE」タップが表示

今回の連携によって、地図検索アプリ「Yahoo! MAP」のルート検索結果画面に「S.RIDEで配車」ボタンが登場し、タップ→『S.RIDE』が起動するというシステムが構築されています。

東京都内のタクシー移動においてタクシー配車アプリ『S.RIDE』は、同じく大手タクシー配車アプリ『GO』に次ぐシェアを誇っております。

東京都内の『S.RIDE』加盟タクシー事業者は東京大手四社の国際自動車(km)を筆頭に、同じく大手四社の大和自動車交通、グリーンキャブ、寿交通、チェッカーキャブ、東京都個人タクシー協同組合、三和交通及び三和交通多摩、エスコート交通、泉自動車交通、京王タクシー北多摩及び南多摩・西多摩、布川交通、平和交通、狩野観光グループといった首都圏有数の大手事業者や地域でも優良のタクシー事業者を中心に名を連ねています。

タクシーアプリ「S.RIDE」最新情報!“優先配車機能”

2021年にはNAVITIMEと連携

実は『S.RIDE』の地図検索アプリの連携は「Yahoo! MAP」が初の試み…ではありません。

過去をさかのぼりますと2021年12月21日にナビタイムジャパンの経路検索ナビゲーション「NAVITIME」との連携も開始しているのです。
対応エリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県名古屋市、大阪府大阪市となっており、「NAVITIME」がリリースしている乗り換え向けアプリ「乗換NAVITIME」でも利用が可能です。

この「NAVITIME」では、ルート結果や位置情報がタクシー配車アプリ『S.RIDE』に反映され、乗車地や降車地(目的地)を都度入力することなくタクシーの配車が可能となっています。

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MaaSの初歩的段階とも

今回の地図アプリの連携で、タクシー業界のみならず交通業界はコロナ禍前に盛り上がりを見せていた「MaaS(マース)」の導火線に火をつけることが出来るでしょうか。

国を挙げて推進を目指す次世代の移動サービス「MaaS(Mobility as a Serviceの略)」は、都市部で日常的に発生する『渋滞』や『駐車場不足』、さらには『路上駐車や排気ガスなどの環境問題』『過疎地でのマイカーを持たない人の移動手段の確保』、『高齢者ドライバーによる事故』などの交通・移動をめぐる様々な問題を解決するために、今や国民の※8割近くが所持しているスマートフォンひとつで自由に移動できること目指す新たなサービスです。

イメージとして“出発地→鉄道・バス・タクシー・カーシェア・シェアサイクリング→目的地(飲食店・ホテルなど)などの予約&支払いが一括でできるサービス”で、今回の地図検索アプリと『S.RIDE』の連携はその初歩段階を踏んだ部分と言えるのではないでしょうか。

※総務省:令和四年版情報通信白書より。

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4月は「S.RIDE」ラッシュ!

2023年4月はタクシー配車アプリ大手『S.RIDE』は多角度からニュースが飛び込んできました。

上述の地図検索アプリ「Yahoo! MAP」との連携もさることながら、初旬からコロナ禍収束の傾向が見られる国内の情勢に習う形でタクシー業界にインパクトを与える取り組みを実施しています。

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タクシー利用者に限らず、タクシードライバーへ転職を考えている方にとっても期待大のリリースですよ。

タクシー配車アプリ「S.RIDE」が都内で日時指定配車を始める

インバウンド需要に対応し「ポケトークタクシー」の運行も

昨年の訪日外国人観光客規制緩和を皮切りにインバウンド需要がじわりじわりと復活してきています。

大挙として日本の観光地を訪れる外国人観光客の需要へ対応するため、『S.RIDE』では4月3日から4月16日までの期間限定でAI通訳機「ポケトーク」を展開するポケトーク株式会社と、モビリティプラットフォーム事業を展開する株式会社ニューステクノロジーとの共同で、『S.RIDE』提供のタクシー車内で「ポケトーク」が体験できる「ポケトークタクシー」の走行を開始しました。

「ポケトークタクシー」は、訪日外国人観光客や外国人のお客様を迎える日本人の方、日本で働く外国人の方や留学生の方をターゲットとした車内で「ポケトーク」が体験できる特別なタクシーです。4月3日(月)〜4月16日(日)の計2週間の期間限定で、大和自動車交通・国際自動車が保有するCanvas搭載車両100台で走行します。
【S.RIDEホームページ内ニュースより一部抜粋】

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仙台市でのサービスも開始!

そして4月10日より、杜の都としても名高い「宮城県仙台市内」での配車サービスを開始しました。

これで『S.RIDE』では東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・愛知県・大阪府・宮崎県とサービスを提供していましたが、この度宮城県の導入で通算9エリア目の進出となります。

サービス導入を開始するタクシー事業者は都内でもおなじみ株式会社グリーンキャブの仙台支社「日交タクシー」と、同社グループ会社「相互タクシー株式会社」の2社です。
両事業者の保有タクシー車両数は合計で226両と仙台市内でもトップクラス。

ちなみに今回で『S.RIDE』は初の東北地方進出を果たしました。

タクシー配車アプリ「S.RIDE」地域拡大!茨城へ進出

これから~Opinion~

地図検索アプリ「Yahoo! MAP」との連携でS.RIDEは今後、自社内でのアプリ配車ユーザーの囲い込みが期待されます。

また、国内では配車アプリが当初“戦国時代”という様相を呈していたものの、いつの間にか大手はGOを中心にS.RIDE、そしてUber Taxi、DiDiという構図が出来上がりつつある昨今、タクシー会社を伺ってみるとアプリを数社掛け持ちで提携しているケースも見受けられ、様々な選択肢をユーザーに提供することが顧客獲得への近道となっているのかもしれません。

ここ数年はコロナ禍があり、MaaSへの関心が一時停滞している節もありましたが、地方などの過疎地では「AIオンデマンド交通」などの地域輸送サービスをはじめ、移動手段の維持と確保を図っており、MaaSを活用する機会が増える兆しがあります。
首都圏でもMaaSは次世代の移動サービスとして今後また見直される可能性が十分にあります。
S.RIDEもタクシー配車アプリという可能性を秘めて、今後も躍進していくことでしょう。

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