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大阪「そらとぶタクシー」、韓国eVTOLメーカーとタッグ

大阪「そらとぶタクシー」、韓国eVTOLメーカーとタッグ

タクシーが空を飛ぶ。

四輪で行動を走る自動車が、空を飛ぶだァ!?とにわかに信じ難いようなフレーズですが、いよいよ実用化に向けて動き出します。
正確に言えば「動き出している」のです。

昨年タクシーメディアでも取り上げた「空飛ぶタクシー」ですが、2年後に差し迫った大阪・関西万博(EXPO2025)に向けて企画が固まってきているようです。

大阪「そらとぶタクシー」、韓国eVTOLメーカーとタッグ

大阪の老舗タクシー会社、大宝タクシーグループが手掛ける「そらとぶタクシー」は2023年5月15日、韓国eVTOL(電動垂直離着陸機)メーカー「PLANA社」と機体購入に関する意向表明書を締結したと発表しました。

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さらに、次世代エアモビリティ(AAM)の開発・運航に関する覚書も締結し、将来的には国際線の運航を目指していく構えです。

2040年までに計50機を購入予定

そらとぶタクシーでは、PLANA社が開発中の6人乗りハイブリッドeVTOL「CP-01」を7年後の2030年までに10機の購入を予定しています。さらに将来的に2040年までに40機を投入し、計50機の購入を予定しています。

なお、機体は電気と燃料のハイブリッド方式で、約500kmの長距離を航続可能とのことです。
そらとぶタクシーは今後エアタクシー事業運航の他にも、日本国内で機体の販売も行う予定です(1機約9億円)。

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大阪・関西万博(EXPO2025)の目玉!

そらとぶタクシー=「空飛ぶクルマ」は、3年後に迫った2025年の大阪・関西万博(EXPO2025)の目玉として注目されています。

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)における「未来社会ショーケース事業出展」のうち、「スマートモビリティ万博」空飛ぶクルマの会場内ポート運営の協賛企業を決定しました。また、2022年12月27日より2023年1月20日まで募集(第1次)を行った空飛ぶクルマ運航事業について、参加企業を選定しました。
【EXPO2025プレスリリース『2025年日本国際博覧会『未来社会ショーケース事業出展』「スマートモビリティ万博」空飛ぶクルマの会場内ポート運営及び運航事業について』より一部抜粋】

この空中を移動する日本初のクルマは、モビリティ産業だけでなく、公共交通機関の常識にどでかい一石を投じることは間違いありません。

運行ルートもほぼ固まる

そらとぶタクシーは2025年の運航開始を目指しています。

運航ルートに関してもほぼ固まっている模様で、大阪の梅田や難波などの都心部と日本の観光地や関西空港、神戸空港を航路します。
万博会場である夢洲にも遊覧するコースが検討されています。

また、将来的には韓国など国際線航路も展開するとのことで、さながら“超小型飛行機”の様相を呈しています。

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「そらとぶタクシー」とは?

一般のクルマで運行するタクシーとは違い、空中を走行するタクシー。

なんともまだ馴染みがないのですが、いったいどんな概要となっているのでしょうか?
急にタクシー業界が「道路」から「空中」に移行するなんて心配な方もいらっしゃいますよね。

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2025年『SkyTaxi』運行

そらとぶタクシーでは現在、パイロットの育成や新機材の導入、運航試験などを行い、 2025年にエアタクシー事業「Sky Taxi」の運航開始を目指しています。

当初は自動操縦で2~4人乗りを想定しているという話でしたが、この話の流れですとどうやらパイロットは育成している様子から、同行するとみられます。

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国内のエアタクシー普及を目指す

今後そらとぶタクシーでは、日本のエアタクシー普及に向け、PLANA社と業務提携を結び、事業者のニーズに対応した機体の開発と市場分析を実行していきます。

さらには実証実験などを協働するとのことです。

■両社代表のコメント
【そらとぶタクシー株式会社  寳上卓音】
今回のPLANAとの共同プロジェクトは、アジア発のグローバルAAM産業に大きな影響を与えるものです。 アジアを代表するAAM産業のモデルケースになれるよう、PLANAと最高のビジネスを展開していきます。

【PLANA CEO Braden J. Kim】
今回の意向表明書と業務提携の締結により、日本という大きな潜在市場を開拓し、世界で初めて国境を越えた旅行を視野に入れることができました。

※AAM:次世代エアモビリティ
【そらとぶタクシー株式会社公式ホームページ:News/Pressより一部抜粋】

 

これから~Opinion~

当然ながら空中を移動するタクシーですので、二種免許を持っていても運転はまるで太刀打ちできないのですが、じゃあ今後「クルマのタクシーがなくなるのか?」言えば答えはノーです。
タクシードライバーへの転職を考える際、人類の進歩と調和とは言え少々心配にはなりますよね。

しかし向こう50~100年は心配しなくても大丈夫だと思います。領空の問題や何より金額面もありますので、やはりタクシーを利用した方がいいという方は現時点では本件の比較に関しては世論は大多数がタクシー派だとは思います。

そうは言いましても、そらとぶタクシーも今後国内の普及へ向けて舵を切っているので、どのような工夫をされるか非常に楽しみですし、やはり景色の良さは抜群だとは思います。
あとは天候状態などの問題もあるでしょう。空飛ぶタクシーこそダイナミックプライジングの適用がされるべく旅客業なのかもしれません。しかし実用化が楽しみではあります。

 

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