タクシーメディア by転職道.com

タクシーに関わる求人から利用者まで全ての情報をお届けします

静岡県で配車アプリ「GO」導入。タクシー利用者倍増!

静岡県で配車アプリ「GO」導入。タクシー利用者倍増!

地方ではタクシー利用となると、付け待ちを行うタクシー乗り場的な場所が既に駅前にあるため、出向いて乗車するパターンが多かったり、或いは既に自家用車が既にあるのでタクシーいらずという現状も否定はできません。

そんな中、とある観光地を抱える地方の街では、郊外からいらしたお客様がタクシーを利用する際、普段使い慣れている配車アプリが現地で使えたらな…というエンドユーザーの思惑をマッチングさせ、この度配車アプリの導入を始めました。

静岡県で配車アプリ「GO」導入。タクシー利用者倍増!

本年度(令和4年)4月より、静岡県東部の「伊豆箱根交通」「平和タクシー」、「函南タクシー」のタクシー会社3社が大手タクシー配車アプリ「GO」の運用を開始いたしました。

東京都や神奈川県をはじめとした大都市圏では既存の配車アプリ「ジャパンタクシー」と「MOV」を統合する形で登場した配車タクシーアプリ「GO」ですが、静岡県内の導入は初めてとなります。

タクシー最大手「GO」東京都内の加盟会社一覧(3月25日付)

伊豆箱根交通ではなんと9倍に

配車タクシーアプリ「GO」の普及はすさまじいことに、三島市に拠点を置くタクシー会社「伊豆箱根交通」では既存のアプリと比べてタクシー利用者数がなんと約9倍に伸びました。

伊豆箱根交通は今年4月17日までは「GO」の前身「ジャパンタクシー」のアプリを活用しておりました。
その際アプリ経由は1日に6~7件程度の利用数とのことでしたが、「GO」に切り替えた翌4月18日からの約1カ月はなんと1日平均60件ほどに増加しました。

背景として「沼津港周辺や熱海市などでの配車依頼」が目立っており、都心からも車はもちろん、鉄道も伊豆方面であればJR東日本の「サフィール踊り子号」を乗車すれば比較的近く、結果として観光客の利用が大幅に伸びているとみられます。

伊豆箱根交通の担当者は「沼津駅から沼津港に行く人だけでなく、熱海でもたくさんの観光客が利用しています。都心からも近いのも魅力なのではないでしょうか。利便性が向上すれば、タクシーの稼働率も上がるので。今後さらに利用が伸び、各地の観光が盛り上がれば」と期待を寄せています。

タクシーアプリ『GO』が車内スマホ決済名称を『GO Pay』にリニューアル

観光客「いつものように利用できる」

観光客の多くは首都圏、首都圏郊外からいらしている方が多く、日常使いでも配車アプリ「GO」を利用されている方がほとんどです。

そのため、「いつものように利用する。それがたまたま伊豆や熱海に観光へ来た際にGOが使えるから利用した」というメリットが発生した…ということなのです。

今後、伊豆方面を含めた静岡県東部への観光への利用でタクシー配車アプリ「GO」の波及効果が期待されます。

※但し首都圏から地方を訪れたお客様がタクシー配車アプリなどのオンライン配車を利用する際、各地域で運用されている既存のアプリをダウンロードすることが必要となる場合があります。
くれぐれもご注意ください。

二種免許新制度いよいよ施行!タクシー業界への追い風なるか

地方都市は遅れて導入傾向

今回のGO対象地域である『静岡県東部』は沼津、三島、下田市など県東部7市と賀茂郡、田方郡などで運用を行っています。(現状参画しているのは「伊豆箱根交通」「平和タクシー」、「函南タクシー」です。)

東京首都圏を中心とした主要都市などでも、タクシー配車アプリ「GO」の定着は前身のタクシーアプリ会社の合併と大規模なCM効果があり、日常生活に馴染む形で急速に波及が進みました。

その一方、今回の静岡県東部のように地方都市はタクシー配車アプリそのものの導入に遅れが生じている傾向がありました。

今回の「伊豆箱根交通」がたたき出した静岡県東部の『アプリ導入後配車約9倍アップ』はその他の地方都市のタクシー会社、およびタクシー協会でも非常に刺激のあるニュースとなったのではないかと思います。

タクシー事業者を支援!「燃料価格激変緩和対策事業」実施

これから~Opinion~

タクシー配車アプリ「GO」は既にテレビコマーシャルや街頭広告の宣伝の普及もあり、多くのユーザーに利用されているサービスです。

車内決済やAI予約、事前確定運賃、車種選択、タクシー会社選択(いずれも一部地域を除く)が可能となっており、まさに「次世代型タクシー配車アプリ」と言えましょう。
国内には数多タクシーアプリが存在しており、アプリ会社、提携無線タクシー会社によっても特徴、使い勝手が微妙に違ったりすることがあるものの、目的手段は同じです。

そんな中、地方都市に目を向け、まだまだ潜在層といえるこの「アプリ配車」の可能性を、一足先に静岡県東部は見出したのかもしれません。今後のタクシー配車アプリ「GO」のエリア展開にますます目が離せません。

Return Top