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タクシーを心地よい空間に|車内作りの工夫

タクシーを心地よい空間に|車内作りの工夫

タクシーは、電車やバスと比べて車内空間が狭く、目的地に着くまで乗務員とともに狭い空間の中で過ごします。その為に車内を快適にするためにタクシー会社がおこなっている工夫や取り組みの一部を紹介します。

タクシーの内装は傷みやすく汚れやすい

【3月】タクシーを心地よい空間に|車内造りの工夫
タクシーは不特定多数の客が入れ替わり立ち替わり乗車する交通手段です。そのため、大きな手荷物を車内に持ち込む乗客もいますし、スーツケースをそのまま車内に一緒に乗せる人も少なくありません。

かかとや先端の尖ったデザインの靴を履いている乗客もいて車内の傷は絶えません。

そのため、日々のタクシー運行に伴って、天井や内張り、座席の布地が次第に汚れてくるのは普通のことなのです。

タクシーには、24時間乗車できるというというメリットがあります。1台を何人かでシフトによって回している場合もあり、フルで毎日使われているとそれだけ消耗も早くなります。

泥酔した乗客や、夏場は汗をかいた乗客、雨の日に汚れたカバンを乗せたりすることを考えると、定期的な清掃作業が必要なことがわかるでしょう。

内装をメンテナンスして快適空間を復活

【3月】タクシーを心地よい空間に|車内造りの工夫(2)
そういった内装の破れや汚れなどは、運転手による日々の清掃のみならず、タクシー会社のメンテナンス部門、あるいは社外の洗車専門の企業によって、清掃や補修がおこなわれます。内装の状態によっては、ドアの内張りや座席、あるいは天井の布などはパーツごとに取り外し、手洗いや高圧洗浄を適宜おこないます。

車内の不快なニオイを防ぐために、除菌剤の燻煙(くんえん)、あるいはエアコン内部の清掃を実施する場合もあります。

また、傷や裂け目のある内装パーツは、新品パーツに取り換える場合もあります。かなり状態の悪い場合や、内部がむき出しになっている場合などは見栄えも悪いので変えるほうが良いでしょう。

但し、経費節減のために状態のよい中古パーツを使う、あるいはタクシー会社によっては、布地の型取りから補修素材選定、裁断や縫製に至るまで幅広い技術を持った職人スタッフが在籍していて、様々な工夫を凝らしているケースもあります。

シートカバーを内製化するタクシー会社

座席の汚れ防止のために、シート全体に透明な塩化ビニール製のカバーが掛けられているタクシーは意外と多いものです。これは、汚れや傷が付くのをシートカバーで食い止めることにより、シート本体を長持ちさせる、あるいはメンテナンス負担の軽減を図るためにおこなわれているものです。

しかし、ビニール製のシートカバーは、汗でべたついたり、座り心地が悪かったりと、あまりいい印象を受けないこともあります。

一方、前述したとおり、車内の傷んだ部位の補修にとどまらず、シートカバーの内製化もおこなっています。通常は既製品を使用するのが一般的ですが、乗客と接するシートカバーだからこそ手を抜かず、手触りのよい綿素材を使用するなどの工夫を凝らしています。

たった数分乗車するだけでも、座り心地や車内環境のいいタクシーはそれだけで好感を持たれます。運転手としても、経営者側としても車内環境の整備には少しコストをかけて、整備すると乗客からの評価も上がるかもしれません。

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