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運転手の求人に応募するならトラックとタクシー、どっちを選ぶ? 両者の違いを理解して面接対策

運転手の求人に応募するならトラックとタクシー、どっちを選ぶ? 両者の違いを理解して面接対策

この記事を読んで分かること

・トラックとタクシーの違い・面接対策

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専属ライターO
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【この記事の制作者】

日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。

転職してトラック運転手になることを考えている方であれば、同じ運転系の仕事であるタクシー運転手の仕事にも興味を持ったことがあるのではないでしょうか。

両者は車を運転する仕事であるという点では同じですが、収入から仕事内容、免許取得の大変さなど違いがたくさんあります。そのため、どちらにするかはよく考えて決める必要があります。

そこで、今回は転職にあたり迷っている方に向け、トラック運転手とタクシー運転手の違いについて解説します。

収入の違い

まず、誰でも気になるであろう収入面での違いについて、公的なデータを引用しつつ解説します。

トラック運転手の年収

公益社団法人全日本トラック協会が作成した「2019年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)」には、2487社を対象とした賃金や労働時間のデータが掲載されています。

それによると、賃金と賞与の合計(1カ月平均、令和元年度)は以下のとおりとなっています。

・男性運転者平均:39万5200円(平均勤続年数14.04年)
・女性運転者平均:30万100円(平均勤続年数7.05年)

トラックの車種別に分けると以下のとおりです。

  男性 女性
けん引運転者 435,100円 376,400円
大型運転者 419,400円 356,100円
中型運転者 335,100円 272,500円
準中型運転者 399,000円 302,700円
普通運転者 380,100円 246,300円

また、地域別のデータは以下のようになっています(特積・一般の合計、運転者平均)。

  男性 女性
全国平均 395,200円 300,100円
北海道 322,100円 283,500円
東北 332,600円 220,300円
関東 405,900円 311,600円
北陸信越 349,800円 300,600円
中部 440,300円 344,500円
近畿 406,100円 336,100円
中国 379,100円 280,500円
四国 373,600円 273,300円
九州 345,500円 291,800円
沖縄 288,000円 253,000円

これらのデータによると、トラックの種類や地域が賃金に影響することがうかがえます。また、トラック運転手は荷物の積み下ろしがあることから男性の方が有利な条件で雇用されている可能性があります(ただし、トラック業界は女性の雇用にも力を入れています)。

パレットとフォークリフトを使用する場合は体力の有無がそれほど影響しないことも考えられますが、トラック運転手は男性の仕事というイメージが根強いのかもしれません。

タクシー運転手の年収

一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会が公表している「令和元年 タクシー運転者の賃金・労働時間の現況のまとめ」によると、タクシー運転手の令和元年における年間賃金推計額は360万3800円となっています。

ただし、タクシー運転手の年収は地域差が大きいです。最も稼げるのは東京都となっていますが、厳密には東京23区(武蔵野市と三鷹市を加えた「特別区・武三交通圏」)です。

北海道・東北 関東 中部
北海道 2,813,800円 茨城 2,862,700円 山梨 2,951,400円
青森 2,517,800円 栃木 3,273,900円 新潟 2,991,700円
岩手 2,900,900円 群馬 3,251,300円 富山 3,324,500円
宮城 2,935,000円 埼玉 3,291,200円 石川 3,088,500円
秋田 2,412,500円 千葉 3,894,300円 長野 3,435,400円
山形 2,687,700円 東京 4,840,000円 福井 2,822,300円
福島 2,943,600円 神奈川 4,142,100円 岐阜 3,190,400円
静岡 4,163,300円
愛知 3,357,100円

 

関西 中国・四国 九州・沖縄
三重 3,453,300円 鳥取 2,388,800円 福岡 3,043,000円
滋賀 3,513,600円 島根 2,572,800円 佐賀 2,717,800円
京都 3,866,900円 岡山 3,453,800円 長崎 2,663,500円
大阪 4,126,000円 広島 2,953,300円 熊本 3,186,600円
兵庫 3,109,500円 山口 2,547,500円 大分 2,425,500円
奈良 2,899,600円 徳島 2,053,200円 宮崎 2,339,100円
和歌山 2,603,600円 香川 3,129,200円 鹿児島 2,856,300円
愛媛 2,803,300円 沖縄 2,498,200円
高知 3,330,000円

また、勤務形態については「隔日勤務」「昼日勤」「夜日勤」という3つの種類があり、どの勤務形態を選ぶかで収入に差が生じます。勤務形態別のデータはありませんが、最も稼げるのは長距離の乗客が増える夜だけ働く「夜日勤」です。

なお、タクシーは年齢や性別の違いが収入にほとんど影響しません。女性でも男性と同じように働けますし、若くて経験年数が浅くても稼ぐことは可能です。

収入以外の違い

タクシー運転手とトラック運転手には、収入以外にも多くの違いがあります。そこで、次に収入以外の点についてどう違うのか解説します。

運転技術・免許取得の大変さ

運転手として求められる運転技術や免許取得の点ではタクシーよりもトラックの方が大変です。特にトラックは車体が大きくなるほど高度な運転技術が必要で、免許の取得にも手間がかかります。

しかし、タクシーはその多くがセダンタイプの車両なので、日頃から車を運転している方なら特に困難は感じないでしょう。

道の知識、方向感覚

タクシーは基本的に決まったエリアで営業するので、慣れてくればよく使う道は自然に覚えることができます。そのため、よほど方向感覚の弱い方でなければそれほど心配は要りません。

トラックの場合、ルート営業のように決まった得意先に配送するタイプの仕事ならタクシーと同様ですが、長距離ドライバーで配送先が頻繁に変わるようなケースでは、正しく道路標識を読み取って間違えずに走る力が求められると言えます。

勤務時間、休みの取りやすさ

タクシー運転手の多くが働く「隔日勤務」という勤務形態では、例えば朝6時に出庫して翌朝2時頃に帰庫するという変則的な勤務時間となります。しかし、勤務シフトは規則的に組まれるので、休みの計画が立てやすいというメリットがあります。
トラックは長距離ドライバーの場合、何日も自宅に戻れないということもあります。超過勤務の有無や休みの取りやすさを重視するのであれば、こうした点をあらかじめしっかりと確認してください。

接客の必要性

タクシーは人を輸送するので、必然的に接客が必要となります。そのため、乗客に頭が下げられない人は向きません。
トラックでも配送先の得意先に対して失礼のない態度が求められるのは当然ですが、タクシーと比べれば得意先の人と接する頻度は少ないですし、接客業レベルの対応が求められるとは言えないでしょう。

就職のしやすさ

タクシー業界もトラック業界も基本的に人手不足なので、所定の条件(タクシーの場合、普通免許を取得してから3年以上が経過しているなど)を満たしていれば就職することは決して難しくありません。ただし、労働条件の良い大手の会社は採用基準も厳しい傾向にあります。

体力・年齢(いつまで働けるか)

トラック運転手は荷物の積み下ろしがあるので、タクシーと比べて体力が必要になります。荷物の種類によってはパレットとフォークリフトを使って積み下ろしができることもありますが、それでも手作業による積み下ろしがゼロになるとは考えにくいでしょう。

また、トラック運転手の平均年齢は大型トラックが47.5歳、中小型トラックが45.4歳ですが、タクシー運転手の平均年齢は58.7歳です(「トラック運送業の現況について」(国土交通省)より、平成28年の数値)。タクシーは70歳以上の運転手も珍しくないので、「細く長く」働くことができます。

人間関係

タクシーもトラックも営業所を出てしまえば基本的に1人で仕事をするので、オフィス内で働く仕事と比べれば、いずれも人間関係を構築する必要性は薄いです。タクシー運転手の場合は大手の会社ほど従業員が増えるので、同僚との付き合いが減る傾向にあります。

まとめ

タクシー運転手とトラック運転手、それぞれに向いている人を一言で言い表すことは難しいですが、強いてまとめれば以下のとおりです。

・タクシー運転手に向いている人:接客が好きな人、高齢になっても続けたい人など
・トラック運転手に向いている人:運転技術や体力に自信のある人、より大きな車両にステップアップして稼ぎたい人など

それぞれの特徴をつかみ、自身に合っているのはどちらなのかをしっかり見極めましょう。タクシーについてより詳しく知りたい場合は乗客として利用し、現役の運転手に直接、話を聞いてみるのがおすすめです。

専属ライターO
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【この記事の制作者】

日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。

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