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意外な落とし穴!東京でタクシーやるなら、乗り場と付け待ちをおススメしないワケ

意外な落とし穴!東京でタクシーやるなら、乗り場と付け待ちをおススメしないワケ

タクシードライバーに転職する際、事前にどんな仕事内容か気になるところです。
営業方法は数パターンあり、地域によってその活用法を間違えると収入に大きな影響が…

特に東京都心の営業方法がどんなメリット・デメリットがあるのか?
タクシードライバー転職相談やタクシー会社の研修内容から聞こえた内容を基に
まとめてみました。

まず知っておきたい!タクシーの営業方法

我が国のタクシーの歴史は長く、1912年が最初とされています。ただ世界を紐ほどけば、
大都市には必ずと言っていいほどタクシーはありますし、その国によって特色は見せますが
営業スタイルは概ね同じという印象を受けます。

どれだけ知ってる?日本のタクシーの歴史

例えばニューヨークのイエローキャブで運転するタクシードライバーの多くが移民で
あったりと東京のタクシードライバーも、約半数が地方出身者というのもうなずけます。

そんなタクシードライバーが日々奮闘し、いわゆる「稼ぐ」にはどのような営業方法が
あるのでしょうか?これからタクシードライバーへの転職をお考えの方も、一度タクシー会社へ
会社説明会に行った方の話などと、照し合せてご覧になって頂けると幸いです。

流し営業

流し営業は東京都心(東京特別区/武三地区)での営業で一番メジャーといえる営業スタイルです。
流し=タクシーを走らせる→お客様は道路沿いでタクシーを探す→タクシーはそのお客様を
お乗せする。
基本的にお客様は向かってくるタクシーに対して手を挙げてタクシーに止まってと意思表示を
します。
よく言う「ヘイ!タクシー!」とはこれです。

駅待ち・付け待ち

全国的に多い営業スタイルで、勿論東京都心でも鉄道各線の駅やターミナルがある手前、成立はします。
但し、駅間が郊外や地方ほど開いていない点や、バスの普及もあり、平均的にみると駅でタクシーのる方の
比率はそこまで多いわけではありません。

東京郊外のベッドタウンや地方都市であれば、通勤通学の足であったり、観光地への足などへの重要な
公共交通機関になり、曜日や時間を生かして営業することができます。

予約配車(無線配車)

タクシーたるもの、お客様からのご予約で生業が成立すると言っても過言ではありません。
東京都心部が流し営業がメインではあっても、やはりお客様からの予約は来ます。

会社にもよりますが、タクシーに乗車した際、どことなく「~でお客様〇名、行けますか?」と
無線アナウンスが流れてきた経験はありませんか?
タクシー会社は、無線室というところで予約を取り、近隣で走行中のタクシードライバーへ
依頼を振っていきます。
予約配車は常連顧客や大口顧客の可能性も高いため、入社後しばらく乗務を経験してから
無線配車での依頼を任されることが多いようです。

アプリ

この数年で変わった営業スタイルといえばこの「タクシー配車アプリ」でしょう。
先陣切って発表した日本交通の「全国タクシー」を皮切りに、今では多くのタクシー会社と
ITモビリティ関連企業が協力し配車アプリを開発。現在はタクシー配車アプリ戦国とまで
言われるほどに。日本交通の配車アプリサービスはその後名称を「JAPAN TAXI」に変更し、
2020年にDeNA社が提供するタクシー配車アプリ「MOV」と統合し「MoT」に。

国内タクシーアプリ2社「JapanTaxi」と「MOV」が統合で「MoT」になるとどうなる?

ソニーグループとタクシー会社大手「チェッカーキャブ」「大和自動車交通」「国際自動車」
「グリーンキャブ」の4グループと「寿交通」が参画したS.RIDEは携帯電話大手のNTTドコモ、
KDDIとも資本・業務提携。その後はJR東日本と業務提携し、全国政令指定都市へのサービス
拡大を狙っています。

中国の滴滴出行社と、ソフトバンクの共同開発で手掛けるDiDiも大阪でのサービスを皮切りに
国内の主要都市でのサービスを急速に拡大。全国21都道府県で展開しており、注目です。

営業所待機

東京都心でこの営業所待機が成立するとしたら、それはタクシーではなく「ハイヤーか専属ドライバー」
となるでしょう。または個人タクシーならあり得ます。
都内でこの営業方法ですとあまりに非効率であるどころか、間違いなく営業所の方に怒られることは
必須ですので…お勧めしません。

東京郊外ですと、例えば営業所の入り口に「タクシーをお呼びの方は連絡してください」という専用電話が
おいてあり、その間営業所待機の車に乗るか、あるいはお客様は営業所にやってくるタクシーに乗るかという
スタイルです。地方などでは通常時間でもこういったケースは見られますが、都心郊外ですと主に日中に
見られます。

東京で乗り場・付け待ちをお勧めしない理由

ここまでくると、なんとなくお分かりの方もいらっしゃると思いますし、
数多のタクシー口コミサイトなど見て回った方も多いのではないでしょうか。

東京都心のタクシー=流し営業が主。流し営業がおススメ。

これは結論でもありますし、事実です。

ですが、よく大手タクシー会社の面接や説明会で「弊社はたくさんの専用乗り場があるので
心配いりません」と言う声や、「乗り場が多い会社だと安心なので〇〇タクシーがいい」と
考える方もいらっしゃいますが、本当にその考えが合っているのでしょうか??

ここでは駅待ち、付け待ちをお勧めしない理由をさらに深く掘り下げます。

未経験者向けではない

実際にふたを開けてタクシー営業をしてみると、よく耳にするのがこれです。
未経験の方は流し営業がもし厳しいときは、専用乗り場があるので安心…これは少々
解釈が違うのではないかと考える部分もあります。
主要ホテルや百貨店、病院に空車で入れるというのは非常にメリットではありますが、
やはりそういった場所からタクシーを利用される方は、「タクシーはきちんと要望に
応えてくれる」と思っているお客様が多いですし、その顧客の期待に応えなければ、
何の役にも立ちません。当然、ここまで来て「行先がわかりません」ではお客様も
お怒りなのは言うまでもありません。

みんな狙ってくる(待機時間が長い)

流し営業に比べて、言ってしまえば「順番さえ待っていれば確実にお客様がいる」というのが
専用乗り場です。もちろんそれは収入にも深く関係していきますが…。

そのため、多少楽をしたいと考えるタクシードライバーがいるのも事実です。
そして、お客様が多く動き出す時間というのも、ベテランのタクシードライバーほど知って
います。そういった時間に実際にタクシードライバーとして行ってみた方は経験があると
思いますが、皆さん狙ってくるため、非常に混雑します。
考えはみな一緒と思って、たまには逆を狙ってみたり、別のルートを考えてみるのも
明日の収入をアップするひとつの秘訣かもわかりません。

待機禁止の区域がある

東京都心では待機禁止の場所、時間帯によっては乗車禁止の区域があるので注意が必要です。
これらは、例外なく東京特別区武三地区のタクシー会社は、入社に研修にて指導があります。
(例)銀座乗禁地区、新宿駅新南口前レッドゾーンなど。
「警察がいないからちょっとコッソリ侵入」…してしまっても、タクシードライバーにとっては
警察より怖いと言われている「タクシー協会」の監視もあることを忘れてはいけません。

東京でタクシーやるなら知っておきたい! 「乗車禁止地区(乗禁地区)」って?

空港はギャンブル

以前、転職相談でこのような方がいらっしゃいました。
「東京に出てタクシードライバーの仕事がしたいです。特に空港はたくさん人がいて、仕事も
多そうなので空港の近くのタクシー会社がいいと思っているのですが…」

空港送迎に特化したハイヤー会社も実際にはありますし、タクシー会社も、空港に関しては
ほぼすべて「定額プラン」を用意している状況です。
場合によっては家族でリムジンバスに乗る値段と変わらないケースや、家から空港までの
利便性を考えると、お金で買えない価値もあるのではないでしょうか。
それに思わぬ渋滞などでの運賃増加も防げます。

もちろん、実際に東京都心や郊外でも通常のタクシー営業中に「羽田空港まで」と言ったご用命も
珍しいことではありません。
それでは、空港内での営業となるとどうでしょう?

答えは「おススメしない」です。

当然誰かが営業しなくては成り立たないので、状況を見てにはなりますが、空港には基本的に
常時何十台ものタクシーがとまっております。

空港から出るお客様は、羽田空港や成田空港、関西空港を例に挙げた場合、乗車する優先順位は
1位.鉄道
2位.バス
3位.自家用車など
4位.タクシー

となっており、タクシーの利用は爆発的に多い場所ではないということだけは言えます。
そのため、1時間以上お客様を乗り場のプールで待つことも珍しくなく、その光景は
まるで地方都市のターミナル駅によく似ています(決して揶揄ではありませんので悪しからず)

とあるカリスマタクシードライバーによると「空港はタクシードライバーにとっては天国のよう
なもので、1時間以上コーヒー飲んで、仲間としゃべっていれば順番が来る。ただそれでようやく
乗せたお客様がロング(長距離のお客様)ならいいけど、『すぐ近くまで』となった日にはもうその
日の売上は見れたものじゃない」との事です。

お客様ひとりひとりは大切ですが、タクシードライバーの収入アップを考えると空港での営業は
効率の良いものでは…なさそうですね。半ばギャンブル的な要素があるかもしれません。

東京でタクシー営業するならおススメの方法

東京でタクシードライバーとして働くとき、営業方法を考えるなら、流し営業がおススメです!
時間・場所・信号待ち・車線レーンを考えて、どこにお客様がいるのか…、日々頭を使う仕事
ですがそれこそが東京都心でタクシードライバーとして営業する醍醐味なのではないでしょうか?

その他は付録と考えよう

専用乗り場、ターミナル駅のタクシー乗り場、空港…それだけではい各種乗り場が都心には
溢れています。東京都内でタクシードライバーが営業中にそのすべての乗り場で営業して
いくのは、おそらく大ベテランでも困難でしょう。
東京都内すべての道を網羅しているタクシードライバーはいくらこの道何十年の大ベテランと
言えど、稀です。

なぜなら、そこでお乗りになるお客様は「何処へ行くか本当にわからない」からです。

例えば東京特別区武三地区の中でも、営業所が〇〇区にあったとしても、タクシードライバーの
得意な地域というのが各々あるので、効率よくお客様をお乗せして、収益につなげることを考える
ならば、得意分野の街を攻めることが先決です。

もしあなたが「新宿区・渋谷区」が得意な方で、専用乗り場だけを頼りに一日の乗務時間全てそこに頼って
しまったとしましょう。

①新宿区のA百貨店でお乗せしたお客様→足立区の鹿浜まで
②品川区のBホテルに空車で戻りお乗せしたお客様→羽田空港第2ターミナルまで
③羽田空港第2ターミナルでお乗せしたお客様→羽田空港第1ターミナルまで
④羽田空港第1ターミナルでお乗せしたお客様→穴守稲荷まで
⑤品川区のBホテルに空車で戻りお乗せしたお客様→大田区の六郷橋まで

…専用のりばやタクシー乗り場だけに頼ったりすると、このように非効率な事態に陥りやすくなります。
当然「タクシーなんて稼げないじゃないか!」と思わず言ってしまいそうになりますが、
方法はいくらでもあるということです。

東京都心の営業スタイルの基本は「流し営業」。その他は「付録」と考えた方が無難です。
もちろん、無線配車・アプリ配車も同様です。

個人タクシーの場合

個人タクシーの場合ですと、上記の営業方法に+アルファがあります。
全国的に高齢化の一途をたどる個人タクシーですが、最近では若い時にタクシードライバーになって、
30代後半で早くも個人タクシーの扉を開けた方もおります。

個人タクシーとは何か?始めるのに必要な事と得られるメリット

常連さん(予約配車)

常連さんによる予約配車は、個人タクシーならではの営業方法です。
個人タクシーのタクシードライバーは法人タクシーで原則無事故で10年間勤務の上、
勝ち取った資格ですから、まさにそれを生かす営業方法と言えます。

法人タクシー時代にお世話になったお客様に引き続きご利用いただけるようにと、
名刺を配っていたり、法人に比べ自由度が高い分、「おしぼり」を用意したり、
地域によっては車内にカラオケまで設置している強者も。

また、政治家や役人関係、会社役員の方などを顧客として抱える方も。
よく霞が関周辺を首都高速から見渡すと、提灯の行灯が各省庁の前にたくさん停車して
いるのを見かけますよね。
そうなってきますと、よもやハイヤー送迎に近い分類になりますね。

法人タクシーで「常連さん」はあり?

以前は法人タクシー会社のタクシードライバーも、収入アップのために、自らで
名刺を作りお客様に配布し、ご指名を受けていた…という話を聞きましたが、
時代の流れ労使協定の厳格化もあり、現在は原則禁止している会社が多いようです。

まとめ

東京でタクシーやるなら、乗り場と付け待ちをおススメしないワケは、意外な落とし穴が
あるからです。確かに「専用のりば」や「駅前のりば」などは便利ですし、必要不可欠です。
ただし、上手に使うべきで、そこに頼っては返ってなにもできなくなる事態に陥るからです。

東京都心でのタクシー営業における醍醐味…時間・場所・信号待ち・車線レーンを考えながら、
どこにお客様がいるのか日々頭を使う仕事ですが、それだけ自分の収入に返ってくる、言わば
「やったらやった分だけ返ってくる」仕事です。
現役タクシードライバーはタクシーのお仕事を「ロールプレイングゲームの一種です」と例える
人もいれば「魚釣りと一緒だよ」という人も。
タクシードライバーへの転職、東京都心をお考えの方は、是非他の地域にはない「営業方法」を
楽しんで欲しいと思います。

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