タクシーメディア by転職道.com

タクシーに関わる求人から利用者まで全ての情報をお届けします

タクシーの基礎は安全から!出庫前の点検とは?どんな事を調べるの?

タクシーの基礎は安全から!出庫前の点検とは?どんな事を調べるの?
カケル
カケル
この記事を書いた人:『転職道.com』の転職相談スタッフ・『タクシーハローワーク(TSJ)』では職業紹介管理者としてタクシー求人コンサルタントを長年従事したのち、東京特別区地理試験・法令試験取得者/二種免許保持。数々のタクシー企業担当者との取材や求職者との会話で最新の情報を記事化しています。自らも地理試験・法令試験・二種免許を保持し都内タクシードライバーとして勤務もしているまさに『二刀流』です。タクシーバイト企画当時もJPN TAXI及びクラウンで史上最速の平日&週末の両日連続で営収10万円を5度達成!現在では特別区売れっ子タクシー運転手としても活躍中。

タクシーの基礎は安全から!出庫前の点検とは?どんな事を調べるの?

タクシーは我が国のれっきとした『公共交通機関』のひとつとして、重要な役割を担っています。
その証拠に日々多くのお客様を、東西南北多彩なルートを駆使して目的地まで安全にお送りしております。

そのためタクシー運転手にとって最も大切なことは「安全運行」です。
どれだけ営業成績が良くても、安全が確保されていなければタクシー運転手としての責任を果たしているとは言えません。

その安全運行を支えるのが、出庫前の車両点検です。今回はタクシー営業前に必ず実施する『出庫前点検』で確認する項目やその重要性について詳しく解説していきます。

タクシーの出庫前点検とは?安全運行の第一歩

タクシー運転手は例外なく、営業を開始する前に自分が運転する車両を必ず点検します。

これは法律や会社の規定でも義務付けられており、点検を行った上で運行管理者や整備管理者の承認を得て初めて営業(乗務)が可能になります。

カケル
カケル
公共交通機関であれば、タクシーに限らずバス・鉄道も内容は違えど全て出庫前点検を行います。

とかくタクシー営業は隔日勤務となれば1乗務を丸一日かけて運転する仕事です(無論ちゃんと休憩もありますよ)。
営業時は市街地や高速道路、住宅街など様々な環境を走行するため、車両の状態が万全であることが求められます。

そのためタクシー運転手は、営業開始前に車両の基本的な安全点検を行うことが義務付けられています。

この点検を怠ると、「走行中のトラブル」、「事故の原因」、最悪の場合「営業停止」といった重大な問題につながる可能性があります。

逆に言えば、出庫前点検をしっかり行うことで事故リスクを大幅に減らすことができ、安全なタクシー営業を実施することができます。

出庫前の「基本点検項目」

タクシーの点検は決して難しい作業ではありませんが、細かなチェックが重要です。

タクシー事業者の日報を見ると、ほぼ全ての会社が言葉の言い回しに若干の違いはあるものの同じ内容の点検項目となっております。

どのような内容の点検項目なのでしょうか?

ブレーキの状態

タクシー車両のブレーキは安全運転の要です。

もちろん乗用車でも「車」という名の付くものは全てそうですよね。

ブレーキは踏み込んだ時の効き具合や異音がないかを確認します。
ブレーキの不具合は重大事故につながるため、特に慎重に確認する必要があります。

タイヤの状態

タイヤは路面と唯一接する重要な部分です。
確認するポイントは空気圧、溝の深さ、ひび割れ、異物の付着などです。

まれにパンクしていることもありますので、その際は大変危険ですので…出庫時に必ずタイヤは触って点検をしましょう。
また、摩耗が進んでいるタイヤは雨天時のスリップ事故につながる可能性があります。スリップサインなども見逃さずに注視しましょう。

カケル
カケル
首都圏も冬場のタクシー車両はほとんどスタッドレスですので、ある程度は安心して走行可能です。
それでも積雪の際は注意して走行しましょうね。

灯火装置

灯火装置とは「ヘッドライト」、「ブレーキランプ」、「ウインカー」、「ハザードランプ」などの装置を指します。

このあたりは教習所でも実際に教習者で運転する際にチェックすることがあるので、主要なランプがしかり正常に作動するか確認します。

特に夜間営業が多いタクシー運転手にとって灯火装置は非常に重要です。

エンジン周りの点検も重要

タクシーはLPガスが無いと走れません。

もっと言いますと、エンジンが無いと走れないという訳です。
(深掘りすれば、何が欠けてもダメなんですが…)

つまりタクシー車両の内部機能も安全運行に大きく関係します。
タクシー運転手はエンジン回りの項目もチェックしますよ。

バッテリー液量

バッテリー液とは、自動車のバッテリー内部にある無色透明の硫酸と精製水の混合物(希硫酸)を言います。
自動車の走行中にバッテリー液が化学反応を起こし、放電と充電を繰り返すことで電力供給を可能にしています。

このバッテリー液が不足しているとエンジン始動トラブルの原因になります。
各セルの蓋を開け、バッテリー液が正常な位置まで入っているかを確認しましょう。

エンジンオイル量

エンジンオイルは、その名の通り自動車のエンジンに使われる潤滑油です(バイクでも同様です)。

エンジンの性能を最大限に引き出し、長期的に良い状態を維持するために不可欠な液体で、エンジン内部の金属部品の間に保護膜を形成し、摩擦や摩耗を軽減する役割を担っています。

エンジンオイルは潤滑作用だけでなく、エンジン内部で発生する熱を吸収し、オーバーヒートを防ぐ冷却作用という役割もあります。

その他にもシリンダーとピストンの隙間を埋め、燃焼ガスの漏れを防いでエンジンのパワーを維持したり、エンジン内部のススや燃えカスなどの不純物を取り込み、エンジンを清潔に保ち、燃焼によって発生する水分などによるサビ・腐食からエンジンを保護する作用もあるので万能なオイルなのです。

この万能なオイルの量が不足していると…エンジン故障につながる可能性があります。

カケル
カケル
いくら万能でもエンジンオイル以外の用途に使っては絶対にいけませんよ!

エンジンオイルの量はまずレベルゲージを抜き、ティッシュもしくは布で拭き取り、その後もう一度差し込みます。
再度レベルゲージを抜いて残量をチェック。レベルゲージの目盛りには「ハイレベル」・「ローレベル」とありますが、ローレベルであった場合はエンジンオイルを1ℓほど補充しましょう。

冷却水の量

冷却水はエンジンの温度を適切に保つために必要なは重要です。特に夏場はオーバーヒートを防ぐために確認が欠かせません。

冷却水のサブタンク量もローレベルであった場合は補充しましょう。
ちなみに冷却水は水道水で問題ありません。

ファンベルトの張り具合

ファンベルトとは、エンジンの回転力を利用してオルタネーターやウォーターポンプ、エアコンのコンプレッサーなどの補機類を動かすためのゴム製のベルトの総称です。
エンジンの冷却やバッテリー充電、パワーステアリング・エアコンの作動に必要不可欠な重要部品なのです。

ファンベルトが緩んでいるとエンジン周辺の装置が正常に動かなくなる可能性がありますので、張りや破れがないかチェックしましょう。

原動機のかかり具合

点検が終了したらエンジンを始動します。

ここで異音や振動がないかを確認します。
しっかりとフタもしてボンネットも閉じたか確認しましょうね。

カケル
カケル
たまにボンネットが開けっ放しの事がありますので、しっかりとしめましょう。

視界確保のための装置点検

安全運転には視界確保が欠かせません。

そのためタクシー運転手は出庫前点検で装置点検の確認もします。
大雨でワイパーが動かずに視界がずぶぬれだったら…想像してみてください。
安全上運転を中止せざるを得なくなります。

ワイパーの状態

ワイパーのゴムが劣化していると雨の日の視界が悪くなります。

小さい事かもしれませんが、雨天時は相当痛い目に遭いますので、しっかりとチェックしましょう。

ウォッシャー液

タクシー車両のフロントガラスの汚れを除去するため、ウォッシャー液が十分入っているか確認します。

ウォッシャー液のツマミにしたのに、「全く出なかった」なんて悲惨極まりないですから…。
タンク内の水が減っていたら、こちらも冷却水同様に水道水を足しましょう。

お客様を乗せるための車内チェック

タクシーは公共交通機関であり、お客様を乗せる車両でもあります。

そのため車内環境の確認も大切です。
タクシー車内のチェックはどのような事を行うのでしょうか。

座席カバーやマットの清潔さ

車内が汚れているとお客様に不快感を与えてしまいます。

タクシーでは座席カバーは定期的に交換を行っております。
ゴミや汚れが無い状態…即ち綺麗な状態にして出庫しましょう。

臭いも同様です。いくら換気が出来るとは言え、密閉空間であることには変わり在りませんのんでタクシー運転手も、車内も清潔に保ちましょう。

エアコンの効き具合

快適な車内環境を維持するため、エアコンの動作確認も重要です。
日本は春夏秋冬がはっきりしているのでお客様も寒さ暑さに敏感です。

タクシー運転手だって、夏は涼しい方がいいですし、冬場は暖かい方がいいに決まってます。
そんな時に…エアコンが効かなかったなんてなかなかの地獄を味わうことになりますので、点検は入念に行いましょう。

排気ガスの臭い

車内に排気ガス臭が残っていると健康被害の原因になるため確認します。
また色もチェックできると良いでしょう。

排ガス規制もあり滅多なことが無い限り異常はないと思いますが、日常的なタクシー営業の出庫前点検としてしっかりと点検することが大切です。

点検後は「点呼」を受けて初めて営業開始

車両点検が終わると、整備管理者に承諾を得たのち、次は営業所で点呼を受けます。

点呼では、車両点検報告の日報用紙を提出し、アルコールチェック、健康状態確認、当日の交通情報共有などが行われます。

その後、運行管理者の確認を受けて初めてタクシーは出庫できます。

この流れがあるからこそ、タクシーは公共交通機関として安全に営業できるのです。

カケル
カケル
通常のお仕事は会社に来て「出勤」となりますが、タクシーは「営業開始」が出勤ではありません。

所属のタクシー事業者に到着したらまず点呼時間までに自分の車両の出庫前点検をするというのが最初の動きです。

事故防止につながる重要な業務

出庫前点検は単なる作業ではなく、事故防止のための重要な業務です。

点検を怠れば、タイヤバースト、ブレーキトラブル、エンジン停止などを伴った事故につながる可能性があります。

逆に毎日点検を行うことで車両トラブルを早期に発見でき、安全なタクシー営業を続けることができます。

タクシーは安全管理が整った仕事

タクシー業界は安全管理が非常に徹底されています。出庫前点検、点呼、定期整備、年に2回の健康診断など、ドライバーが安全に働ける仕組みが整っています。

そのため未経験からでも安心して始められる職種として昨今、多くの人がタクシー業界へ転職しています。

さらに現在は、二種免許取得支援制度、給与保証制度、丁寧な研修制度など、タクシー業界未経験者の転職向けのサポートも充実しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

タクシーの出庫前点検は、安全運行を支える非常に重要な業務です。

ブレーキ、タイヤ、灯火装置、エンジン周り、車内環境などをしっかり確認することで事故を未然に防ぎ、お客様を安心して目的地までお送りすることができます。

日々の営業は、この基本的な点検から始まります。
タクシー運転手の仕事は単に運転するだけではなく、「安全を守るプロフェッショナル」としての責任ある仕事でもあります。安全点検がタクシー営業の土台なのです。

このように安全管理が徹底された環境で働けるタクシー業界は、未経験からでも挑戦できる魅力的な職種です。

もしこの先、新しい仕事への転職を考えているなら、「タクシー運転手」という選択肢もぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
安全運行を支えるプロとして、多くの人の移動を支えるやりがいのある仕事があなたを待っていますよ。

Return Top