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タクシー運転手は要注意! 新宿駅西口に新たな歩行者空間が誕生で南北通り抜け不可に

タクシー運転手は要注意! 新宿駅西口に新たな歩行者空間が誕生で南北通り抜け不可に

カケル
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この記事を書いた人:『転職道.com』の転職相談スタッフ・『タクシーハローワーク(TSJ)』では職業紹介管理者としてタクシー求人コンサルタントを7年従事したのち、東京特別区地理試験・法令試験取得者/二種免許保持。数々のタクシー企業担当者との取材や求職者との会話で最新の情報を記事化しています。自らも地理試験・法令試験・二種免許を保持し都内タクシードライバーとして勤務もしているまさに『二刀流』です。タクシーバイト企画当時もJPN TAXI及びクラウンで史上最速の平日&週末の両日連続で営収10万円を5度達成!現在では特別区売れっ子タクシー運転手としても活躍中。

タクシー運転手は要注意! 新宿駅西口に新たな歩行者空間が誕生で 南北通り抜け不可に

2025年9月27日未明より、新宿駅西口駅前広場の車両動線およびタクシー乗り場のレイアウト変更が実施されました。

これまで車両が南北に“通り抜け”できていた区画が分断されます。
(改変に向けて、9月26日夜〜未明にかけての交通切替や一時通行止めなど規制が施されました。)

今回はこのニュースを参考に、「スムーズに営業が出来るのか」「どうすれば稼げるか」などを見通しながら考えていきましょう。

周辺のタクシー運転手への影響は?

新宿は日本で最も乗降客数の多い駅の一つであり、タクシー運転手にとってもこの新宿駅地区周辺は「稼ぎ場」であり続けてきました。

ところがこの度、甲州街道と青梅街道の間をつなぐ旧来の通路が塞がれることによって、タクシー乗り場も地上では2か所に移設されることになります。
※新しい迂回ルート案や乗り場までのアクセス案内も公表されています。

カケル
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このような新宿駅のような駅前の“動線改編”は、タクシー運転手にとって「駅待ち」「乗り換え需要」の在り方自体を考える必要性を浮き彫りにした出来事と言えるのではないでしょうか?

どこが変わるのか?

まず、今回の改変で具体的にどう道路や乗り場が変わるのでしょうか?
タクシー運転手の視点で押さえておきたいポイントを整理してみます。

南北通り抜けが不可に

これまで、駅西口前広場を南北方向に通り抜けしていた車両ルートが撤廃されます。
つまり、甲州街道 ⇔ 青梅街道の間を駅前地上を通る形で移動することはできなくなります。

タクシーが使っていた抜け道が封鎖されるとあって、「ルーティン的な営業をしていたタクシー運転手」という方は少しリズムを変えていかなければなりません…。

タクシー乗り場の移設・分散

一方、新宿駅西口の地上タクシー乗り場は、改変後は南側・北側の2か所に分かれて移設されます。

また、バスターミナル内にもタクシー乗り場が新設される予定です。

カケル
カケル
新宿駅西口は車道優先から「人中心」の駅前再整備に向かう意図が強い印象ですよね。

改変後は歩行者が車道横断せずに東西方向への移動が可能になるように設計されています。
運転側としてはありがたい限りです…。

不安とリスク要素

上述の改変もあり、今後新宿付近を営業するタクシー運転手の皆さんはいくつか懸念すべき事案が生まれます。

さらにリスク要素がありますので、以下の通り整理してみました。

駅待ち需要の取りこぼし

これまで南北通り抜けを活用して新宿駅西口の駅前に入りやすかったルートが廃止となることで、駅待ち乗客へのアクセスが難しくなるケースが出てきます。

流し営業や駅待ちを中心で乗務しているタクシー運転手ほど、これまでの“勘”や“体感”が通用しづらくなるかもしれません。

カケル
カケル
既存営業パターンのリセットをする時にきているのかも?

迂回や時間の増加

タクシーに乗車されるお客様の目的地や出発地によって、遠回りをせざるを得ない状況が生じ、空車走行や移動時間が長くなる可能性があります。

カケル
カケル
そうは言いますが…「そこまで気にしなくてもいいかもね」とも思います汗。

お客様の利用減?

乗客が「乗るまでが面倒」と感じ、別手段(地下道・歩道通路・他乗り場)を選ぶ動きが出るかもしれません。

利便性の低下を招く可能性が高いこの動線改編は、避けられないのでしょうか…。

乗り場が分散されることで、乗客誘導・待機スペース確保・渋滞誘発の可能性も増えます。

それでもちゃんと営業できるゾ!

とかく不安要素が大きい新宿駅西口の変化ですが、正しく対応すればむしろ「稼ぎやすくなるチャンス」でもありますよ。

変化後の“稼げる手法”をどうするかは…あなた次第という訳です!
ここでは対策・工夫の方向性をまとめてみました。

新タクシー乗り場を味方に使う

新宿駅西口改変後の2か所のタクシー乗り場を主戦場として新しく活用してみるという手段です。

降車場所との兼ね合いもありますが、交通量の多い周辺の通りとの接近性や歩行者の動線など、接点なを見極めての営業を選択してみましょう。

需要発生エリアを再把握

新宿駅は言うても、日本最大のターミナル駅…いや世界トップクラスのターミナル駅です。

今回の改変が「人の流れ」を変える可能性も十分ありますが、交通情報は特に要と言えましょう。

カケル
カケル
地図を見ながら需要が濃くなりそうな方向を予測し、営業エリアを再設定することが重要でしょう。

配車アプリ強化や無線重視

駅「付近」の配車アプリ需要は改変によってさらに重視される可能性があります。

各社のアプリ対応を強めたり、タクシー営業の基本である「無線配車」を積極的に取りに行くような動きを意識しましょう。
こうすることで駅待ち減少のリスクを回避することができます。

但し駅周辺は配車不可エリアに設定されていますのでご注意ください。

時間帯を変える

改変後はピーク時間帯の乗降動線変動が大きくなり得るため、昼・夕方・深夜などの時間帯シフトで攻めることも有効です。

カケル
カケル
面白いことに時間帯・タイミングによっては「入れ食い」が発生することもあるんですよね…。
タクシーあるあるです。

仲間との連携営業

タクシー運転手たるもの、仲間同士の情報共有が大切です。

同じタクシー会社・他社でも同じ路線のタクシー運転手同士で情報を共有し、成功パターンを協業で作る…これもひとつの手です。
例)…新乗り場から別方向へ客を流すルートづくりなど。

カケル
カケル
ちなみに、念のためお話ししておきます。
この手のレベルで大がかりなアクセス変更となれば流石にタクシー会社内でも点呼時に共有があったり、或いは掲示物が貼られているはずですよ。

タクシー運転手に転職した際は、安心してくださいね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

新宿駅西口の車道通り抜け不可+乗り場移設という変化は、近隣で営業するタクシー運転手にとっては大きな試練となる可能性があります。

しかし、変化を前提に営業戦略を切り替えられるタクシー運転手・タクシー会社であれば、この時期をチャンスに変えられるでしょう。

『駅待ちルートが変わるなら、乗り場の位置取りや営業パターンそのものを見直す』、『配車アプリや無線対応の強化でカバー』『新しい動線をしっかり把握、時間帯シフト、仲間との情報共有』…そして今後タクシー運転手に転職を検討・希望してる方は『求人選びでは「変化に対応できる力」「駅待ち営業に対応も対応できる力(タイミング・遅延情報など)」「アプリ導入力」』を注視してみてはいかがでしょうか。

もしあなたがタクシー業界への転職を考えているなら、新宿駅西口のような“アップロードする駅前事情”を見据えて、将来も長く安定的に稼げるタクシー会社を選ぶことが大事です。

駅前の改変に強い会社、柔軟に対応できる運転手になる環境で、新しいキャリアを歩んでみませんか?

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