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日本版ライドシェアタクシー解禁。5月は新たに8区域追加!!

日本版ライドシェアタクシー解禁。5月は新たに8区域追加!!
カケル
カケル
この記事を書いた人:『転職道.com』の転職相談スタッフ・『タクシーハローワーク(TSJ)』では職業紹介管理者として勤務♪東京特別区地理試験・法令試験取得者/二種免許保持。タクシー求人コンサルタント歴7年目。数々のタクシー企業担当者との取材や求職者との会話で最新の情報を記事化しています。さらに自らも地理試験・法令試験・二種免許を保持し都内タクシードライバーとして勤務もしているまさに『二刀流』です。アプリ配車絶世の現代に関わらず、流し営業のみで現役カウンセラー史上最速の営収10万円達成!

日本版ライドシェアタクシー解禁。5月は新たに8区域追加!

本年度(2024年)から開始した大目玉の改革「ライドシェア」…。

厳密に言えば日本版ライドシェアといい、タクシー協会或いはタクシー事業者の制約に則った国内ならではのルールに基づき開始した『一般ドライバーが自家用車もしくはタクシー会社提供の貸出車両を使用して有料でお客様を運ぶ』サービスなのですが、この度来月5月より新たに8区域でも事業を開始することを国土交通省が明らかにしました。

自家用車がタクシーに?日本版ライドシェア4月より開始

追加された8区域とは?

それでは今回新たに導入が決定した区域を紹介します。

全てが人口50万人以上の規模を誇る政令指定都市での実施という印象を持ちますが、特に観光的要素も高く「首都圏」「地方地方中枢都市圏」が実施されます。

将来的には中核市での実施もありそうですね。

明確な実施時間帯などは明らかになっていませんが、判明次第更新しようと思います。

札幌市

近年インバウンド需要が非常に高い地域でもあり、タクシードライバー転職でも「営業収入」の向上が見込まれる都市です。
ライドシェア導入で今後どこまで一般ドライバーが参画するのかが注目ですが、ススキノなどの営業対策など課題もありそうです。

仙台市

東北地方最大の都市であり、都市工学会や不動産業界などではしばしば「札仙広福」という地方中枢都市圏4市をひとまとめに呼びます。
その「仙」はもちろん仙台であり、まさか東京の仙川ではありません。

カケル
カケル
「仙台でライドシェア…?」筆者は正直なところ耳を疑いました。それくらいタクシー台数は仙台市内かなり多く、連休や盆暮れ正月でも少し余るのではというほどなのです。

成立がするのか疑問というのが率直な意見なのですが、開始後どのようになるのか見守りたいところです。

さいたま市

首都圏から近いこともあり、稼働台数の減少時間帯を狙ってのライドシェア導入をさいたま市も実施します。

埼玉県は今後、さいたま市に限らずもしかすると他の市域(蕨市など)でもライドシェア導入は増える可能性があります。
タクシー車両台数こそ時間帯そこそこに足りないという印象はないのですが、大宮・浦和付近では都心部にも近いため、

千葉市

千葉市もさいたま市同様に、首都圏から近く、稼働台数減少時間帯を見越してのライドシェア導入を実施する運びとなりました。

大阪市

関西の大都市圏である大阪市も、いよいよライドシェアを導入します。

まことしやかに「いつやるんや?」「どんな内容やねんな?」と興味を示している方も多く、隙間時間にどれだけ仕事が出来て収入が得られるのかが注目です。

神戸市

神戸市もライドシェア導入を開始します。
富裕層エリアや、新幹線駅都市部周辺、港湾エリアなどへの乗車など需要は見越せることもあり、タクシー需要が少ない時間をリカバリーできるか注目です。

広島市

札仙広福の「広」、広島市もライドシェア導入です。

意外にも広島市は区域によって新興住宅地も多く、そのほとんどが中心地から離れているためにバス・路面電車・新交通などでの移動を余儀なくされます。
もちろんマイカーもあるのですが、少子高齢化と世界有数の観光エリアに盆暮れ正月はプラスして混雑もあるため、タクシーは昔から「市民の足」なのです。

福岡市

九州地方最大の都市で、ビジネス・観光・レジャー・そして地元民の行き交う賑やかで効率よくまとまっている街「福岡市」。

やはり時間帯によってタクシー配車需要の偏り傾向が数字に見られることからライドシェアへの導入に舵を切りました。

訪日観光客に人気の地域ですから需要も発生する可能性もあります。

現在導入が決定している地域

日本においてライドシェアのサービスが正式に開始されたのは2024年4月のことです。

この記事がアップされている2024年4月現在のライドシェア導入がされている地域は東京特別区・武三交通圏、神奈川京浜交通圏、名古屋交通圏、京都市交通圏になります。

ライドシェアは果たして日本に根付くのか…

タクシーという公共交通機関における最大の利便性抜群の業界に大きな衝撃を与えかねないこのライドシェア。

日本版という括りはあるものの、果たしてライドシェアは果たして日本に根付くのでしょうか。

ほんの数時間で時給制、タクシー事業者によっては歩合を敷いている場合もあるそうですが…とてもじゃないですが隙間産業的な業務となってしまいましょう。

「素人」が運転する懸念

日本版ライドシェアは、海外のそれとは異なりタクシー事業者の運行管理の下で『タクシーが不足する地域や時間帯を限定』して行われます。

ライドシェアドライバーはタクシー事業者と契約を結び、タクシードライバー同様に会社へ出向く、若しくはリモートで点呼やアルコールチェックを受けた後に乗務を開始します。

ライドシェアのドライバーの条件として第一種運転免許(いわゆる普通免許)を保有していること。 さらに、過去2年間無事故・免許停止などの行政処分がない必要があります。

つまり免許取得2年以上は最低条件となります。

また、車もタクシー事業者が所有する白ナンバー車両を使用しますが、軽自動車でなければ自家用車も使用可能です。
ただしその際は点検などを受ける必要があります。

詰まるところ全く研修を行わない訳ではないのですが『素人が運転する』という懸念は拭い切れません。

これから~Opinion~

4月にライドシェアが解禁になり、いよいよ来月5月からは地域が拡大していきます。
また国土交通省によれば連休に対応する形で長野県軽井沢町でも迅速に認可へ向けて動いているとの事です。

この認可への動き、異常なまでの速さです。
正直な所、都内などタクシー営業していても『乗務員が足りない』というのは少し矛盾なのではと思うこともあります。
深夜時間帯の異常なまでのタクシー量などを見ると各事業の努力でシフトなどを組んでいけば、このような事にはならなかったとも感じます。

タクシードライバーは融通の利きやすい仕事であることがある意味メリットでもあるのですが、もしかすると日本版ライドシェアのしわ寄せはそんなところが少しずつ綻びを生じて問題となってしまったのかもしれません…。

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