タクシーメディア by転職道.com

タクシーに関わる求人から利用者まで全ての情報をお届けします

タクシードライバー転職の不安…交通事故のニュースばっかりだけど大丈夫?!

タクシードライバー転職の不安…交通事故のニュースばっかりだけど大丈夫?!

タクシードライバー転職の不安…交通事故のニュースばっかりだけど大丈夫?!

「タクシードライバーに転職を考えている。でも実は聞くに聞きづらい不安」その一つ、『交通事故』を今回は取り上げたいと思います。
自動車を保有する方も自動車を仕事で使う方も、避けて通れない気を付けるべき事象の特集です。

近年と言わず、以前からタクシーに関わる交通事故のニュースが後を絶ちません…。
しかし本当に四六時中タクシーは事故を起こしてばかりなのでしょうか?
転職の際なにかと心配ですよね…。それでは真実を探っていきましょう。

よく聞く「タクシー関連の交通事故」

夕方のニュースやインターネットのポータルサイトを閲覧すると「タクシー関連の交通事故」をやたら聞きませんか?

これだけ巷にタクシー=事故というキーワードが溢れていると、転職も不安になるのも無理はありません。

福岡の交通事情を紹介!事故の発生状況や運転マナーの特徴は?

では実際どんな事故が事例として発生しているのでしょうか。

自損事故と物損事故

自損事故とは、物だけが損壊した交通事故のことを言います。

自損事故の主な2つのケースとしては以下のケースが挙げられます。

  1. 自分が運転する自動車を他人の自動車にぶつけて壊してしまったり、或いは他人の物を損壊した場合。
  2. 自分の運転する自動車が街路樹や建物などに接触して壊れてしまうなど、他人の物を損壊しない単独事故の場合。

また、物損事故は電柱や民家の塀など賠償が必要になる場合を言います。以上の事から自損事故と物損事故は人的な損害は無い事故を指します。

もらい事故

もらい事故とは、事故を受けた被害者側に一切の過失がない事故のことを言います。

ここで言う事故における損害は被害者側ではなく、加害者が100%補償するものです。
一方で、被害者側とっては示談交渉を自分もしくは依頼した弁護士しか行えないという注意点となります。

人身事故

次に人身事故についてです。

人身事故とは、交通事故によって人の生命・身体に損害を発生させた場合を言います。

場合によっては過失運転致死傷罪等に問われる可能性があり、免許点数の加算などが適用されますので万全の注意を払いましょう。

タクシー会社には「事故保障」がある

タクシー会社に転職する際、何より不安材料なのが「万が一、自分が事故をおこした」時の処遇です。

事故なんて誰でも起こしたくは無いですよね。

【事故率軽減】プロドライバーになる方法・必要な事を紹介!

自損事故でも車両保険など自動車保険を請求する際は加入の保険会社に報告が必要のように、必ず万が一の事故時は如何なる場合もタクシー会社へ報告しましょう。

制度の範囲は会社によってまちまち

タクシー会社の事故保障制度は、実は各社によって制度がまちまちなのはご存じでしょうか。

色々な基準があり、一概に「全て同じルールを敷いている」という訳ではないのです。

「無事故手当」カット

タクシードライバーに毎月支給されるお給料には会社によって様々な手当が付いています。
その中に、『無事故手当』というものがあります。

もちろんこれは全てのタクシー会社に付いている手当ではありませんが、万一タクシードライバーが事故を起こした場合、この無事故手当を控除することがあります。

各タクシー会社が定める規定によって当月のみであったり、数ヶ月間カットという事例もあります。

乗務員負担金の制限が決まっている

タクシー会社では、自社のタクシードライバーが事故を起こした場合、徴収する負担額が決まっています。事故の状況にもよりますが、5,000円~20,000円がというのが相場のようです。

本来の全額負担に比べればありがたい金額で済みますが、「シートベルトのし忘れ」「携帯電話を使用した状態」での事故などは、全額負担となる可能性が極めて高いです。

自己負担金が「0円」の会社も

また、ありがたいことに事故を起こした際のタクシードライバーの自己負担金が「0円」のタクシー会社も近年では多く存在します。
この場合は施行しているタクシー会社の保険制度が充実しているからに他なりません。

但し、0円だからといって安心しては禁物です。当然ながら事故を起こさないことが大前提ですし、無論事故を起こした場合は『お叱り』は受けますのでご認識を。

 

タクシー以外の交通事故が圧倒的に多い

ここで驚きのデータを紹介します。

令和3年度のデータになりますが、交通事故発生件数は305,196件でした。
実はその中でタクシーの事故件数はというと6,938件です。

引き算して四捨五入しても約30万件がタクシー以外の交通事故なのです。

ちなみに一般財団法人自動車検査登録情報協会によりますと、令和5年4月末現在で、国内の乗用車の保有台数は82,603,883台に上るとのことです。
そのうち、約20,000,000台が商用車で、タクシー車両もこの中に含まれます。

実はこのデータは過去10年ほどそこまで極端には変動しておらず、横ばいをキープしています。

 

タクシードライバーだけが事故を起こしやすい訳ではない

とかく「タクシーが横転し事故」「タクシーが接触事故」「タクシーとトラックが衝突」など、肝を冷やすような内容のニュースが流れたりすると、『転職して大丈夫なんだろうか…』と不安になる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、実際のところタクシーばかりが事故を起こしている訳ではありません。
もちろん交通事故は起きてはいけませんし、起こしてもいけません。

タクシーの事故はニュースになりやすい

テレビの場合、タクシーのニュースはよく夕方に放映されていませんか?
“奮闘する新人タクシードライバーを追った特集”なら大歓迎なのですが、事故となると…心が痛みます。

タクシー運転手の仕事ってほんとにきついの?ドライバーが語るきついポイントを紹介

しかしタクシーの事故はどうしてニュースになりやすいのでしょうか。

一つの要因として「二種旅客業」という責任あるお仕事であるからだと思います。
法人・個人問わず『お客様を乗車させている』ので、運転面・接客面で問題になることは当然あってはならないからです。
それにタクシー会社の看板をつけて営業している手前、やはりこのご時世、大事になれば目立つのは時間の問題でもあります。

確かに数字の上ではタクシードライバーの事故は少ないかもしれませんが、それでもお客様を送迎することもあって、公正を期すのは至極当然と言えるのではないでしょうか。

タクシードライバーに転職したい方はこの「交通事故」の部分だけカットして見てしまうと、ただタクシーばかりがニュースなどでクローズアップされるが故、どうしても「悪いイメージ」が付きまとってしまうのです。

タクシードライバーが事故を起こしやすい原因

統計学上はタクシーの事故は少ないとは言え、どうしても事故を起こせばニュースになります。

では、タクシードライバーが事故をおこしやすい原因とは一体どんな時なのでしょうか?

稼ぐ事に夢中になる

隔日勤務は通常1乗務16時間以上勤務・休憩3時間という拘束の中で行いますが、ついお客様が多くて調子がいいと…稼ぐことに夢中になってしまいます。

もちろんタクシードライバーである以上「稼ぐ」ことはこのお仕事の醍醐味であり、大いに結構なのですが、無理は禁物です。趣味も仕事もそうですが、つい夢中になって休むことを忘れてしまう…そして自分の体が疲れていることも知らず、気が付いたら事故を起こしていたなんてことも。

『好きこそものの上手なれ』です。

道路交通法を遵守しない

お客様の中にはイレギュラーな注文をされるケースもあります。

中には道路交通法関係なく「こっち曲がってくれ」という方もいない訳ではありません。
もちろんこの場合は「道路交通法」が最優先ですので、丁重に説明しましょう。

この無理な注文を聞いたり、或いは自分自身の怠慢や油断が生じて道路交通法を遵守しないで近道して進入禁止の道路を入っていったところで敢え無く道路交通法違反で切符を切られたり、或いは交通事故を起こしてしまったりとする可能性も非常に高いです。特に都内なら尚更です。

健康管理を怠る

タクシードライバーは座る時間が長いこともあり、健康管理が大事な仕事です。

稼ぐ方ほど頭を使うので、仕事は長くできますし、若々しくいられる方もいらっしゃる一方、無理が祟って健康管理を怠ってしまい、急に病気に見舞われる…なんてことがないようにしたいですよね。

タクシードライバーの健康状態や運転状況を可視化!【日本交通・大和・NEC】

運転中に心疾患、脳疾患関連の病気を患ってしまったら重大事故を招きかねません。

タクシードライバーが事故を起こさないための対処法

タクシードライバーが事故を起こさないための対処法をお教えします。

もちろん答えは「事故を起こしやすい原因を作らなければいい」のですが、順を追って説明しましょう。

安全運転に努める

安全運転…これに尽きます。スピードを出しすぎない。停止線はしっかり止まる。急ブレーキはかけない。

是非タクシードライバーへ転職される皆さんには、たくさん稼いで生活を豊かにしていってもらいたい…のはもちろんなのですが、売上を気にしすぎるが故、無理な運転や信号無視などをして交通事故や警察の御厄介にならないように努めましょう。

こまめな休憩を心掛ける

法定通りの休憩時間はもちろん、もし疲れを感じた時はしっかりと休憩を取ってください。

また、タクシードライバーは「どんなお客様がどの目的地まで行くか」というのは原則乗るまでわからないものです。休めるうちに休むのが良いでしょう。

そして、「ちょっと疲れたな」と思ったら適度に車を止めて、こまめな休憩を心掛けることも大切です。

明け番や休日はメリハリのついた生活を

ここでは隔日勤務を例にお話しします。乗務終了後は各社の集会などを除いては例外なく「明け番」と言って体を休める日となります。

折角の休みですから、ここは体を休める日に充ててほしいと思います。公休日も同じくです。

「タクシードライバーは稼げる」は本当?稼ぐ人と稼げない人との違いについて解説

最近、転職相談で「空いた時間にバイト的な副業をしたい」いう問い合わせをよく頂きますが、転職相談員の見解としては、『バイト的な副業』をやるのであれば体をしっかり休めて、タクシーでその分を稼ぐことに専念することを強くお勧めします。

しつこいようですが、休める時にはしっかり休む。これが鉄則です。

自己管理をしっかり

安全運転もタクシー営業も何もかも、健康な体があって初めて成立するものです。
自分自身の自己管理をしっかりしておくことをお勧めします。

健康診断はタクシー会社でも年に1度は行うので、定期的にご自身の体と向き合い、無理をせず相応に適したライフスタイルを送った上でのタクシードライバーを目指しましょう。

その他〜安全面〜

近年はタクシー車両に様々な機能が搭載しており、交通事故防止に役立っています。

それらはケガだけでなく、あらゆる面で「タクシードライバー自身を守る」意味合いがあります。

タクシー車両には「ドラレコ」が搭載

首都圏や東京、地方都市のタクシー車両であれば、現在ほとんどの車両に「ドライブレコーダー(以下:ドラレコ)が搭載されています。

社内の様子を録画しており、交通事故防止や事故時のエビデンスにもなります。

また、近年はAIドラレコの登場で各タクシードライバーの運転特性を検知し、事故防止への運転改善の指導にも役立っています。

JPN TAXIには衝突安全装置が搭載

最新次世代型タクシーの「JPN TAXI」では、安全性機能を豊富に取り入れたタクシー車両です。

JPN TAXIは、日本政府が交通事故防止対策の一環として普及・啓発している「セーフティ・サポートカーS<ワイド>、セーフティ・サポートカー」で、対歩行者『衝突被害軽減ブレーキ』『ペダルの踏み間違い時加速抑制装置』など安全運転を支援する装置を搭載しております。

日本が誇る次世代タクシー『JPN TAXI(ジャパンタクシー)』とは…

また、プリクラッシュセーフティとレーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームを搭載し、万一の衝突の際もタクシードライバーや歩行者の被害を低減させる高い保護性能を搭載しております。

これらの内容から JPN TAXI⾃動⾞の安全性能を試験・評価する2017年度⾃動⾞アセスメントにおいて、最⾼ランクの⾞に与えられる「ファイブスター賞」を獲得しました。

まとめ

タクシードライバーへの転職時の不安…だれもが抱くものです。
今回は込み入った話をしましたが、安全を最優先に遵守すれば交通事故の心配はいりません。

しっかりと休憩をとって、メリハリをつけて稼ぐタクシードライバーを是非目指して頂きたいと思います。そのためには自己管理も大切ですので、息の長いタクシーライフを送るためにも、交通事故防止に努めましょう!

Return Top