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京都エムケイが海外タクシーEV車両を導入

京都エムケイが海外タクシーEV車両を導入

 

京都エムケイが海外タクシーEV車両を導入

関西タクシー大手「MK(エムケイ)タクシー」が韓国最大手の現代自動車のEV(電気自動車)「INOIQ5(アイオニックファイブ)」を京都市内を中心に導入することが明らかになりました。
本年度(2022年)中に50台ほど投入を予定しております。

今回の「INOIQ5」は今年の5月に日本国内で発売を開始。1回の充電で走れる距離は618キロで、騒音や振動も非常に少ないため、長期間運転でのドライバーの疲労も軽減できるメリットがあります。

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再上陸の「現代自動車」

現代(ヒョンデ)自動車は韓国最大手の自動車メーカーであり、世界販売台数ではアメリカのGMグループを抜き第5位というリーディングカンパニーです。

日本では2001年に日本進出を果たし、当時「ヒュンダイ」の名称として知られ2002年の日韓ワールドカップの公式スポンサーとして国内でも知名度は認知されていました。
しかし、日本国内では国産車の層を打開することができずその後は販売低迷が続き、2009年で一度撤退をしています。

しかしながら、2020年に「燃料電池車や電気自動車に特化して日本市場に再参入する」ことを発表し、2022年に再上陸。
現在では母国や全世界で統一された呼称の「ヒョンデ」という表記・発音になっています。(英語は「HYUNDAI」)

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中国もBYD社がタクシー進出

京都市内では、他にもアジアのタクシー車両の導入が始まっています。

中国のEV自動車最大手「BYD」社のステーションワゴン「e6」がこの度法人向けに販売開始。
現在、京都市内の「都タクシー」において2台採用されております。

BYD社は創業20年も満たないベンチャー企業ではあるものの、EV車両販売部門では著しい飛躍を遂げており、実は世界で最も多くのBEV/PHEVを販売しております。
(昨年2021年の中国市場におけるEVの販売台数は前年比145%増を達成しています。)

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京都はEV車両導入を拡大

実は京都市では現在、「環境モデル都市」として、タクシーやバスなどの公共交通機関にEV車やPHEV(プラグインハイブリッド)車の導入を積極的に進めています。

環境モデル都市とは低炭素社会の実現に向けて温室効果ガスの大幅削減などに取り組む活動で、エムケイ社はすでに、自社保有車両の2%に当たる18台のタクシーをEV化。これによりEV比率は2025年までに30%台にまで上げていき、2030年にはEV比率100%達成を目指す構えです。

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これから~Opinion~

企業レベルで言えば現代自動車の世界的なレピュテーションは非常に高く、「トップセーフティーピックプラス」などの基準においては国内メーカーよりも高評価となったりと決して国内メーカーに引けを取らない技術やデザイン性を持ち合わせているのは確かです。

そこを阻む様々な阻害要因があったり、或いは国内メーカーの厚い層があったりと…今後の日本進出でなかなか苦戦を強いられるのは現代自動車に限った話ではないのかもしれません。
ましてや国内は少子高齢化という新型コロナウイルス以上に深刻な問題が浮き彫りになりつつある中、各自動車メーカーは販売台数の横ばい・減少から「ユーザーの囲い込み」に必死という状況です。
そんな状況で自動車メーカーの新規参入は、たとえEV特化と言えど非常に厳しい戦いになるのは言うまでもありません。

せめてタクシー車両などの商用車に特化という形で今回のような行政と事業者の思惑を点と線で結ぶことが出来れば、大きくはないものの、うまくやっていけるのかなという一縷の望みは持っておきましょう。

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