タクシーメディア by転職道.com

タクシーに関わる求人から利用者まで全ての情報をお届けします

タクシードライバーの転職にはない?最終面接の知っておくべきポイント

タクシードライバーの転職にはない?最終面接の知っておくべきポイント

この記事を読んで分かること

・タクシー会社の面接のポイント

この記事は9で読み終わります

専属ライターO
専属ライターO
【この記事の制作者】

日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。

新卒のときに就職活動をしたことがある方なら、面接は大変というイメージをお持ちかもしれません。

しかし、タクシードライバーの中途採用の面接では過剰な心配は不要です。

とはいえ、最低限の対策は行っておくのが望ましいです。

この記事では、実際に大手タクシー会社「日本交通」に勤めていた私が、タクシー会社の採用面接を受けるにあたり知っておくべきポイントについて解説します。

通常の面接と最終面接の違い

新卒学生の採用試験では通常、複数回の面接が行わたと思います。

しかし、タクシードライバーの中途採用において複数回の面接が行われることはまれで、通常は1回の面接で済みます。そのため、初回の面接が最終面接のつもりで望んでください。
他の業界で人材に余裕のある会社なら、優秀な人が応募してきときだけ採用したいと考えると思いますが、タクシー業界は常に人材不足なのが現状です。車が運転できて人物面に問題がなければ基本的に採用したいと考えています。

面接を何度も行って応募者を吟味し、そのうえで採用を決めるということをしていない会社がほとんどです。
タクシードライバーの中途採用の面接ではそれほど入念な準備は必要ありません。一般的な対策をしておけば大丈夫です。

最終面接の対策

ここまで、一般的なタクシー会社の面接は1回のみと説明しました。

仮に複数回の面接があった場合はどうすればいいのでしょうか。ここではその点について解説します。

具体的には、以下の内容で解説していきます。

【最終面接の対策】
・一般的な対策をすれば十分
・「運転記録証明書」を取得しておこう

一般的な対策をすれば十分

複数回の面接が行われる場合、最終面接では会社の社長や役員クラスの人が担当するのが一般的です。社長や役員クラスが面接官なら、人事担当者よりも高度な質問をされる可能性はあります。

しかし、タクシー会社の面接であれば一次面接で聞かれることとそれほど違いはないでしょう。強いて言えば、質問者が変わることで質問される内容が少し変わる可能性があるという程度です。

タクシー会社の中途採用の面接では、主に以下のような点を質問されます。過去の運転経歴を除けば、どこの会社でも質問される可能性のある内容ばかりです。最低限、これらの質問にはすぐ答えられるようにしておいてください。

【タクシー会社の面接で質問される事】
・過去の経歴について(辞めた理由)
・タクシー運転手になりたいと考えたきっかけ
・その会社を選んだ理由
・どのくらい稼ぎたいか
・過去の運転経歴(交通違反や交通事故の有無)
・健康状態

「運転記録証明書」を取得しておこう

自動車安全運転センターでは、過去5年・3年または1年の交通違反、交通事故、運転免許の行政処分の記録について証明する「運転記録証明書」を発行しています。タクシー会社に入社する場合、この証明書の提出を求められる可能性が高いです。

運転記録証明書は警察署や交番で申込用紙をもらい、郵便局で代金(670円)を支払って申し込むのが簡単です。証明書は1~2週間後に郵送で届きます。過去5年以内に交通事故などを起こした場合は面接を受ける前に取得し、きちんと説明できるようにしておきましょう。

なお、証明書は一番長い5年間のものを申請するのが無難です(費用は同じです)。

有効な最終面接の逆質問

通常、面接官は最後に「何か質問はありますか?」と尋ねてきます。そのときに、この応募者は「やる気があるな」「よく調べているな」と感じさせる質問ができると採用される可能性が高まります。

具体的には以下の内容です。

【有効な最終面接の逆質問】
・(月に)13乗務はできますか?
・グレードの高いタクシーを担当させてもらうにはどうすればいいですか?
・一番稼いでいる方は月にどのくらいの売上をあげていますか?

 

「(月に)13乗務はできますか?」

隔日勤務(朝6~8時頃に出庫して、翌朝の2~4時頃に帰庫する出勤形態)では、月に12~13回の乗務が基本です。一般的な会社では最低12回の乗務ができるようになっていますが、13回目については会社によって、毎月乗務できる場合とできない場合があります。

「13乗務できるか」という質問は、「できるだけ稼ぎたい」という意思表示でもあるので、この質問をするとやる気があると評価される可能性が高いです。また「12」「13」という具体的な数字を出すことで、事前によく調べているという印象を与えられます

「グレードの高いタクシーを担当させてもらうにはどうすればいいですか?」

タクシー会社はトヨタのクラウン(スーパーデラックス、コンフォートなど)を採用している会社が多いですが、その他の車種も試験的に取り入れていることが多いです。
グレードの高い車両(ジャパンタクシーやアルファードなど)を担当するのは通常、勤務経験が長くて一定の評価をされている乗務員です。

タクシーにもいろいろな車種があるということは、普段からタクシーに関心を持っていないとなかなか気付かないことなので、こうした質問ができればやる気があると評価される可能性が高いでしょう。

「一番稼いでいる方は月にどのくらいの売上をあげていますか?」

タクシー会社は基本的に、交通事故やトラブルを起こさずしっかり稼いでくれる人を求めています。トップクラスの人の売上を知りたいという質問は、稼ぎたいという気持ちがあるということがストレートに伝わるので、採用される可能性も高まると考えられます。

ただし、お金のことしか関心がないと判断されると悪影響が生じるおそれもあるので注意してください。こうした質問は控えめにしておくのが無難です。

最終面接で落とされる人の特徴

先述のとおり、タクシー会社は特に問題がない人材ならなるべく採用したいと考えています。しかし、なかなか採用してもらえない人がいることも事実です。そこで、最終面接で採用してもらえない人の特徴について解説します。

具体的に、最終面接で採用されない人の特徴は以下の通りです。

【最終面接で採用されない人の特徴】
・身だしなみがきちんとしていな
・人の話が聞けない
・健康状態に問題がある

身だしなみがきちんとしていない

トランクに荷物を積む手伝いをするために乗務員が運転席から降りることがありますが、そのときにYシャツがズボンからはみ出ていたり、かかとを踏み潰していたりする人を見たことはありませんか。

小さい会社ならそのような服装でも問題視されないようですが、大きな会社ではこうした身だしなみのきちんとしていない人は採用されない可能性があります
そのため、中堅~大手の会社に応募するのであればスーツを着用し(普段着で面接を受ける人も多い業界です)、頭髪やひげを整える、汚れた靴を履かないなどごく最低限の身だしなみは整えておきましょう

人の話が聞けない

面接とは基本的に面接官の質問に答える場です。特に求められてもいないのに、自身の話を長々としてしまうと面接官の印象を悪くする可能性があります。なぜなら、乗客に対して同じことをしてしまう可能性があるからです。

話好きな乗客なら問題にならないでしょうが、そうでなければ降車後、会社に苦情が入る可能性もあります。そのため、面接では聞かれたことに対して簡潔に答えるよう心がけてください。

健康状態に問題がある

車の運転中に運転操作ができなくなって起きる事故を「健康起因事故」といい、脳卒中や心筋梗塞、薬の副作用などが原因の多くを占めています。こうした事故が起きるかもしれないと予想される症状を抱えていると採用されない可能性があります

ただし、医師の診察を受けて適切に対処していれば採用に影響しないことも多いです。気になる疾患がある場合は面接のときにきちんと話し、どうすれば良いか相談するくらいで問題ありません。

まとめ

先述のとおり、タクシー業界は常に人手不足です。保有している車両の稼働率が100%という会社はまずありません。そのため、特に問題がない人は基本的に採用したいと考えています。

何ら対策しないと希望の会社に入社できない可能性もありますが、逆に言えば、最低限の対策をしっかりしてから望めば面接はそれほど問題になりません。面接官ならどんな点に興味を持つか想像し、上手に話せなくてもいいのでどう答えるべきか考えておきましょう。

転職道.comでは、タクシー会社の求人案件を豊富に取り扱っています。
無料の転職相談を利用すると、自分に合った求人を紹介してくれたり、代わりに企業に応募をしてくれたりします。
利用者満足度が非常に高いサービスなので、タクシー業界への転職を考えている方は利用してみてはいかがでしょうか。

[ 転職道の公式HPで無料相談する ]

専属ライターO
専属ライターO
【この記事の制作者】

日本交通グループに1年勤務、DSP(ディスパッチャー日本交通タクシー乗り場の管理)・新卒採用担当(新卒採用での説明会)の業務を行っていました。業界の実務経験を経た説得力ある記事作りに定評があります。

Return Top