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【タクシー配車アプリの現状】東京交通新聞 より(2020年6月22日抜粋)

業界ニュースをラジオ感覚で視聴できるようになりました。

DiDi、地方から撤退

中国系のDiDiモビリティジャパンが今月末を目途に青森県、新潟県、長崎県など地方全般でタクシー配車アプリ「DiDi」のサービスを打ち切ることが分かった。
東京都、大阪府などの首都圏ではサービスを継続し、併せて乗客向けの「アプリの利用料」の設定を検討している。
ほぼすべての地域で導入・サービス開始から1年を待たずしての撤退となり、タクシー業界内では失望と怒りの声が聞かれる。

都道府県ベース見た場合、サービスを続けるのは、北海道、宮城県、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、広島県、福岡県、沖縄県の13都道府県。
一方で打ち切るのが青森県、秋田県、群馬県、新潟県、石川県、静岡県、滋賀県、和歌山県、山口県、長崎県、大分県、宮崎県の12県とされる。

DiDiは2018年9月に日本に上陸し、大阪府を皮切りに全国へ展開。
今年の2月までに全国25エリアに広げた。
新設するアプリ利用料は1配車ごとに運賃に加えて加算される仕組みが想定されている。
「東京都440円」「沖縄県250円」など地域で設定額が異なるようだ。

 

チェッカー無線、S.RIDE本格導入

チェッカーキャブ無線協同組合がみんなのタクシーの配車アプリ「S.RIDE(エスライド)」の運用開始を決めた。
月内にテストし、来月から9月にかけて本格導入する方針
また「みんなのタクシー」はレストラン予約サイト「一休.comレストラン」を運営する一休と料理配達サービスで提携した。一休に加盟する港区、中央区、千代田区、新宿区、渋谷区の5区の飲食店を対象に、みんタクの配車アプリ「S.RIDE」を導入するタクシーが運ぶ。
国際自動車(km)と大和自動車交通が先行して始めた。
タクシー「有償貨物運送」の特例制度が終了する9月までを予定していて、グリーンキャブとチェッカーキャブも順次参加する。

オールジャパンでタクシーの未来を作る

全国ハイヤー・タクシー連合会の川鍋一郎会長はタクシーの進化に配車アプリは今後も不可欠だと語る。
タクシー業界の健全な生き残りのためにはタクシーと二人三脚で未来を作ってくれるプラットフォームマー(基盤事業者)となるアプリ会社が必要。
データの活用や将来的な話もいろいろと出てくる。そうなるといつやめてしまうかわからない海外勢ではなく、日本勢、オールジャパンが良い。
全タク連の「活性化20項目」をはじめ、アプリなしでは何もできない。アプリ会社に頼り切るのではなく、業界としてきちんと意見を言って反映してもらい、アプリがもたらす業界変化についていけるよう一生懸命やりたい。相乗効果でどんどん良くなっていけば、ライドシェアなんて言葉は出てこない。

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