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タクシー料金が初乗り410円になったことによる変化

タクシー料金が初乗り410円になったことによる変化

タクシーの利用者は景気の回復とともに、増加傾向にありますが、タクシー乗務員については需要に供給が追い付いていない状況です。また、最近では初乗り410円に料金改定されたことにより、高齢者の需要も見込まれることから、各タクシー会社は乗務員の確保に躍起になっています。

業界ニュースをラジオ感覚で視聴できるようになりました。

タクシー料金の改定に伴う雇用環境の変化

タクシーの初乗り料金については、地域や会社によって異なるものの、東京都内では長らく2kmで650円~710円が一般的な金額でした。ところが、2017年になって東京都23区、武蔵野市、三鷹市の初乗りは1.052キロ410円に改正されました。

また、初乗り以降の金額について、これまでは280m毎に90円加算でしたが、料金改定に合わせて237m毎に80円加算となりました。このことは、ここ10年間で約3割の減少となった利用者回復を狙ったものですが、これまでの主たる利用者であったビジネス利用だけでなく、高齢者の短距離利用にもターゲットを広げたことになります。

この変化に、最初は戸惑いを見せていたタクシー乗務員も現在では徐々に慣れてきており、従来のビジネス利用は基より、高齢者利用も増加傾向にあります。加えて、東京では2020年にはオリンピックが開催されることから、海外からの観光客利用の増加も見込まれていますから、タクシー乗務員の確保は喫緊の課題となっています。

そこで、タクシー会社においては、タクシー乗務員に必要な第2種免許の取得経費、東京、神奈川、大阪で乗務する際に必要な地理試験の受験費用について負担するなど、雇用拡大に向けた対策を講じています。さらに、寮や仮眠施設の完備、事故発生時のフォロー体制の強化など、働きやすい環境づくりに重点をおいています。

さて、タクシー業界は、利用者層の変化に対応すべく料金改定を英断し、短距離利用者を主たるターゲットとし、一定の効果を見せています。これまでは、何キロ走行したかで実績や評価は高くなっていましたが、これからは初乗りで何人乗せたかが実績や評価の材料となっていきますから、まさにタクシー業界は過度期の真っただ中にあります。

しかしながら、このことは更なる需要を掘り起こし、業界全体を活気づけることでもありますから、転職を決断するには良いタイミングだと言えるのです。

タクシーの初乗り料金が410円に改定されたことは、単なる値下げではなく、新たなる需要を掘り起こすものであり、一定の成果が出ています。今後、さらにタクシー乗務員の需要は大きくなることが予想されていますから、転職するには良いタイミングだと言えます。

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